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お礼に金冠

またまた金冠


父はもう25年近く前に亡くなってしまったが、数年前に父の弟である叔父さんから聞いた話。

僕が生まれたときに、その叔父さんが名寄町から汽車に乗ってお祝いを持ってきてくれたそうで、それが何だったか聞いたけれど忘れてしまった。

父は大層喜んで、お前ちょっとそこに座れと言って、何やら歯をいじりだした。何をするのかな~と思ってされるままにしていたら、さあいいぞと言って鏡を出してきた。覗いてみると、なんと両方の側切歯に金冠が入っている。家に帰ったら、みんなにひやかされて困ったよ。よほどうれしかったんだろう、2本も入れてくれた。

とまあ、そんな話です。
今では考えられない話だけれど、戦後間もないころはみんな貧乏だったから、金冠はやはり多少ステータスでオシャレだったのだろう。だから勝手に金冠をかぶせられても、腹が立ったりしなかったのだろうね。
それに、喜んでくれるはずと思ってお礼として入れたのだから。

その叔父さんのイメージは、白髪と笑顔と金冠だ。
僕が生まれなかったら、叔父さんの金冠は無かったことになる。なんだか奇妙な気分。
ちょうどその金冠も僕と同時に還暦を迎えたことになる。


歯医者や技工士は、死んでもあちこちに沢山形見を残している。
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昔の歯医者の思い出 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/07 01:55
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