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8020運動と構造的生活習慣病

歯科医師会が掲げる歯科保健運動8020運動(80歳でも、20本の歯を確保しよう)は、着々と目標に近づいてきている。予防が浸透してきているし、確実に治療成果が積み重なっているからだ。
近年は歯科医師が過剰になってきたといわれている。疾患を制圧すれば当然そうなるはずで、もしそうであれば喜ばしいことだ。

一方、医師は不足していて、社会問題化してきている。
なぜ医師が不足してきているのか?医学の進歩は著いはずなのに。
高齢化の影響は確かにあるが、それだけだろうか?
病気が治らないからではないか?
歯科ははっきりと疾患を激減させることに成功したが、医科においてはどうなのか?
結核などの感染症は制圧されたが、疾病構造が変化してきていて現在はほぼ生活習慣病にシフトした。
血圧や、血糖値、コレステロールなどの検査数値を薬で制御している状態で、完治することはほぼ無い。
うつなどの精神疾患も増えている。がんは依然として難しい。
よく見ると、はっきりよくなるのは外科だけのようだ。要するに、外科(修理)と特効薬が出来た感染症以外は根本的に治す方法が無いようだ。

よくよく考えてみると、歯科もそうだ。
歯科治療は外科(修理)に分類される。歯を削るのも手術の一種。むし歯や歯周病は感染症だ。
つまり、バイ菌によるもの。ただ、多数の常在菌(誰にでもいる細菌)によるものなので制圧が困難で、天然痘や結核のようにはいかなかったわけだ。かぜがなくならないのと似ている。
生活習慣が絡む感染症。治療は内科治療は無理だから手術と予防しかない。
ただし、病因がはっきりしているので予防が比較的やさしくて、制圧されつつある。
しかし、実は歯科においても医科と同じで疾病構造が変化してきている。
不正咬合と歯列不正は逆に激増してきている。
力による生活習慣病は全く予防できず爆発的に増加してきているのだ。
ただ、それが疾病とはみなされておらず審美的な問題ぐらいにしか捉えられていない。
保険適用にならない。ごく限られた人しか治療しないので、歯科医は過剰だと言われているにすぎないと思う。

しかしながら、歯科において予防が進まない力による生活習慣病は、矯正というやはり外科の一種?(修理ともいえる)の治療によってはっきりと治る。治療はメタボなどよりも確実である。
問題は、不正咬合と歯列不正が病気といえるかどうかだろう。
あごや歯の位置が正常ではないだけだからだ。

あごろべえ先生はこのように言う。
生活習慣病(生化学的生活習慣病)や上記の難治性の疾患の原因の一つは”あごずれ”にある。
不正咬合、歯列不正、むし歯、歯周病などの歯科疾患は、あごという人の直立機構の基準をくるわし、頭のアンバランスを招くために多くの病気の原因になっているということだ。
著書で根拠は示されているが、なかなか証明は難しいし今の医学の基準を充たすことはできない。
しかし、私は自分のこれまでの臨床経験に照らして、最も説得力のある病因論だと思う。

歯というものは、頂上にある頭の位置を定めている。つまり「歯は頭を支えている」のだ。
”あごずれ”とは体の構造をゆがめる構造的生活習慣病である。
しかし、その病因論はなかなか難しいのでまたの機会にしたい。

一つの例として、鹿児島大学名誉教授 伊藤学而先生からいただいた資料を転載してみる。
伊藤先生の資料は、良い歯列、咬合の人は良い姿勢で健康なことが多いようだという例である。


    8020達成者の歯列・咬合と身体所見
       蝗ウ1縲  図4 8020
   現在歯31本(健全歯27本)、CPITN:3、正常咬合、顎機能は正常
   元官庁の研究者 81歳、背が高く姿勢良好
   毎日4キロの散歩、ゲートボール(宮崎ほか、2000から転載)
   子どもの頃の生活の何が良かったか


これからは8020達成者が多数を占めるようになっていくという予想であるが、不正咬合、歯列不正は激増しているから、ただ多数歯が残っていれば健康であるとはいえなくなるだろう。
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やじろべえ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/27 00:00
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