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患者さんの主体的な参加のための研究を

スウィング現象を説明しても、この前の説明を全く覚えていない感じの人が多い。
それは、患者さん自身が自分の歯がスウィング干渉していることをほとんど自覚できないからだ。
うちの奥さんなんかは、スウィング干渉を全く知らないのに「階段を上り下りすると奥歯がぶつかる。」などという。
ドキッとする。僕が治療したので、怒られるから教えていないのに・・・
こんな患者さんはほとんどいない。天才に近い。
僕が、自分の右前の2番の虫歯に詰めても詰めても取れる 理由を発見したのは、旅行中にその歯が痛くなって、その時に重いショルダーバッグを掛けて急な坂道をくたくたになって山上のホテルに着いた直後だったからだ。
しかし、その坂道を上っていた時には、全くスウィング干渉に気が付かなかった。
ずいぶん考えた結果、坂道を上る前までは歯が痛くなかったので、やっと気が付いたぐらいだ。

ラッパの先生は咀嚼研究の第一人者で、咀嚼の咬合調整の腕は日本一だ。
友達なので、最近の論文をちょっと勝手に引用してみる。きっと、怒らないよ。

>私が患者さんに噛み易くしてあげると、患者さんは「うわー噛み易い。今晩食事するのが楽しみだ」「口の中が広がったようだ」「あれ?肩が楽になったような気がするぞ」などと感想を話してくれます。
そこで健康調査票を書いてもらうようにした処、全員に肩こり首凝り頭痛の改善がありました。
そこで初めて咀嚼のリシェイピングの価値を見出したのでした。
それでは何故改善するのでしょうか?その訳は咀嚼の動きはスウィングの動きに上下の動きを加えたものだからです。
つまり、咀嚼のリシェイピングはスウィングのリシェイピングの一部なので、そのため体調の改善が起こったと考えます。(中略)
一日のうちで咀嚼で歯と歯が当たっている時間なんてせいぜい10~20分くらいのものでしょうからそれ以外の時間の干渉の方が影響が大きいと言わざるを得ません。
すると、あまり自覚することができない安静位の干渉なんてあるの?という疑問を持ちますが、これに対し今の処、誰もが納得する証明は出来ていないのが現実です。
ただ天然歯のファセットとか使い込まれた義歯のファセットを合わせるととんでもない所でぴったりと合う事実がありますし、実際に咬合紙で色のつかない所を削ることで患者さんは「楽になった~」と感想をのべられる事実があります。

僕は、この論文の下線の部分が気に入らなくて(なにせ最後の結論の部分なので、これじゃ説得力が無くなると思って)、「誰もが納得する証明が出来ていないのが現実です。」の所を書き換えて送ってやったら、元に戻されてしまって諦めた。
控えめで慎ましい人なのよ。

しかしその通りで、患者さんに実感が無いのと、これまでの歯科医学が邪魔してどうしても?の感情が湧いてきてしまう。
この患者さんが、はっきり分かって感激するのは術前と術後にガムを噛ませて比較してもらうからで、それをしないと全く自覚が無いはずだ。
ただ咀嚼の咬合調整をしただけでは、自宅に帰って食べてみて、そういえばなんとなくぐらいなものだろう。
その場で、直後に比較するからはっきり分かる。
しかし、これは説明から始まって歯型を取って咬合器に付けて(今は名人だからそれは必要ないようだけど)ME機器の資料を取ってガムを噛ませて・・・と、大変な手間だ。
治療自体は、ラッパの先生によればほんの刷毛で引いた程度歯をチョコッと削るだけなんだけど・・・

このような超絶的な腕の治療を受けて、実際に直後に比較するから患者さんはびっくり感激するのだろう。
その後、家に帰って日にちが立つと、患者さんはどのような感想になるのだろう?
不思議なことがあるものだ。気のせいか、なんとなく具合が良いように思うが・・・となるような気がする。

ケチを付けているわけではない。
ラッパの先生も、どの歯医者でも出来るんだろうと思われているとか、そう言えばあれから肩こりが無いですね。とか張り合いのなさを嘆いたりしているから。
結局、不定愁訴で苦しんでいる患者さんが救われたときでないと真価が分からないが、その愁訴との関連に気が付く情報が少ないか、信じられないかどちらかがほとんどだろう。

hazelさんのコメントを読んで、結局これは患者さんにとっては100%受け身の治療で、主体的な参加が無いからだと気が付いた。
肝心のスウィング干渉の自覚が無いから、自己診断も、予防も、生活習慣の改善も出来ない。
だから、説明を聞いても治療に同意するためだけで、治療が終わったら自然にうやむやになってしまう。

癌の治療みたいなものだ。
タバコを吸わないようにするぐらいしか無く、先生の腕だけが頼りで、なんか神様を拝むみたいな感じになる患者さんが多い。
鍼灸や整体なども、特定の先生に対するファンになる感じだ。
手術や施術を主体とする医療はそれしかないのかな~
内科の病気は、特に生活習慣病は、ホントに治療効果が上がっているのかはなはだ疑問だが、患者さんの主体的な参加があるところが強みだ。
歯周病の治療なんかもそうだ。歯磨きという主体的な参加の方法がある。
そうなると、自発的な興味があるから忘れたりしないどころか工夫したりする余地がある。

 自己診断・予防・生活習慣の改善法?

全く思い浮かばないが、このようなことを考慮した研究が必要に感じる。
そうでなければ、最大限成功しても「カリスマ先生」になるぐらいで、 なかなか福音は広がらないように感じた。
ほとんど実感が無いから、今まで発見されなかった。だから、その後の反響も・・・
実感が無い。ここを何とかしたいな~
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スウィング | コメント(3) | トラックバック(0) | 2016/02/01 00:00
コメント
No title
なるほど、そうですね!!
これは工学系の出番ですね。
No title
ハハ、引用してくれてありがとう。一瞬びっくりしてしまった。今は咀嚼のリシェイピングが趣味みたいなものです。今日もやりました。肩こり首こりが改善していました。「ウワー噛みやすさが全然違う、軽くなった感じ、これなら左でも噛めそう、右よりも噛みやすい感じ」「右肩も楽になりましたよ」と感想。削る量は咬合紙の色を落とすくらいです。患者さんに削る処を見せると「え~!たったこれだけでこんなに違うの?」と驚かれます。でもな~。だからと言って今まで誰も紹介してくれた人は居ないんだよな~。歯医者なら誰でも出来ると思っているみたい。
No title
今日で治療終了となった福島訛りの73歳男性の患者さん。
帰りの受付で「両方はじめて噛めるようになった。ここまで4~5件歯科医院を回ったが、かみ合わせの不調を訴えても何も答えてくれなかった」と言っていたそうです。

初診:H28,1,4
主訴:左上下の歯が痛い、右下76補綴後噛めない(かみ合わせがおかしい)
既往歴:睡眠時無呼吸症候群10年前~
    緑内障5年前~
現病歴:昨年2月右上7抜歯後、右下76補綴後噛み合わせがおかしく噛めない。12月から左下歯痛、さらに左上歯痛も。
現象:欠損は右上7のみ、左下3遠心のC3
顎位診断:右後ろ下がりの前顎位、頭位右倒れ
セファロ:ストレートネック
処置:1月5日 右上6 SW-RS(左下3キーパー)
  :1月12日 右側咬合違和感消失、C3単治(PR)
  :1月18日 左上6歯痛 左上6、右下5 SW-RS
  :1月25日 左下3 CRF 痛みなし
  :2月1日 経過観察 症状全消失 スケーリングで終了

世の中の歯科は何を思って、何をやっているのだろう?
今はもう思い出せません。





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