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咬合採得に関与するものは?

僕のこれまでの説明で、神経筋機構を咬合採得に持ち出すことに違和感を感じないだろうか?
習慣性の顎位を排除して、神経筋機構に惑わされずに関節頭と窩の機械的な関係を採得しようとするのが、ナソロジーなどの咬合採得の目的だったはずだ。
例えば、僕が総義歯の咬合採得をするときには、通常のユニットのプリセットされた患者座位で普通にヘッドレストに頭を乗せた少し上向きの頭位で、オトガイに親指と人差し指を添えて行う。
その時に、あごの力を抜いてもらうと、何の抵抗もなくクラクラっと指で上下させることが出来る状態になる。
その状態を指の感触で確かめながら、軽く閉じてもらう。
すると、何か関節頭と窩がカチッと納まった感触がある。
たぶん、多くの先生がこれを中心位の感触と感じているかもしれない。
神経筋機構の影響を排除して、関節窩の中心に関節頭を定める感じだ。
咬合器のコンダイルのような機械的なイメージだ。

僕も、ずっとそのようなイメージで咬合採得していたが、丸山先生の顎位の傾きの制御法に出会ってから疑問を持つようになった。
ほぼ変わらない位置でも、傾きが違う顎位が有る。
そして、そのほんの微妙な違いで、症状は天と地の開きがある。
ナソロジーの先生なら、それはきちんと中心位に収まってないからで、水平位でドーソン法で採らなければ駄目だと言うかもしれない。
しかし、丸山先生の健康顎位は中心位とは全く違うことは明らかだ。

それに、僕がロウ提で咬合採得するときも、試適時にリマウントバイトを採るときも、全く同じ方法なのに顎位は異なる。
旧義歯によってだまされ方が違うし、試適時に採るリマウントバイトも配列のスウィング干渉の程度で異なる。
しかし、カチッと納まった感触は変わらなかった。
あの感触は、いったい何だったのだろう?


もう一つ、旧義歯は、どうもすっかりゆるくなってしまったとかいう動機で作り直すわけだが、新義歯が失敗すると即座に元の鞘に収まって、あ~時間とお金を損したけれどやはり、いろいろ不満が有ってもなじみの相手の方がしっくりするという選択をする患者さんが多い。
中心位なんて関係なくて、相当ずれていてもなじみの顎位が良いということだろう。
これは、筋肉位でしょう。ホントは違うと思うが、一応そうしておく。

ところが、新義歯にそのなじみの顎位を与えると大失敗する。
というよりも、普通に咬合採得すると、大概は失敗する。
もとえ、咬合高径を変えなければ失敗しない。
高径を上げたときだけ失敗するのだ。
すると、もう一つの知られていなかった要因が浮かびあがってくる。
それは、頭位だ。高径を上げると、下顎のヤジロベエが働いて頭位が変わる。
あごが前に出たうつむいた頭位から、あごを引いた上を向いた頭位に変わる。
これが、旧義歯の筋肉位ではダメな理由で、一生懸命中心位に定めようとしても出来ない理由だ。

咬合採得とは煎じ詰めると、頭位を定める行為なわけだ。
だから、僕は高径を回復して、少し上を向いた自然な頭位で咬合採得する。
その頭位の下で定まった顎位は、うつむき気味になって首がこって、肩がこって、膝を痛める老化の問題を緩和することが出来る。
これが、望ましい総義歯の咬合採得だろう。
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入れ歯とのくらし | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/08/06 00:00
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