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ロウ提で正確なバイトを採ることは出来ない

みなさん。僕が何も術式を変えていないのに、急に上手くなった理由を考えてみましたか?
変わったのは配列だけ。技工士が、僕たちの本を全部読んでくれて、それを配列に生かしてくれた。
スピーとウイルソンのカーブを強く付けてくれて、それまでは咬合調整完了後にスウィング干渉の調整が必要だったのが、スウィング干渉が無い配列になった。
そのときから、バイトもぴったりになって、咬合調整そのものがいらなくなった。
これは、僕が意図したわけでは無く、他力で実現した幸運だった。
その理由を考えてみた。

スウィングキーパーDの術式1

また、あごろべえ先生の図を使わせてもらう。
僕たちは、先人がいろいろ工夫して確立した術式を教わって、それを当然のこととして、ことさらに術式の意図とか欠点などを考えたりしない。
スピーとウイルソンが強く付いて、全くスウィング干渉しない配列でリマウントバイトを採ったら、完璧に正確だった。
その理由を考えてみると、ロウ提にはスピーもウイルソンもない。真っ平な平面だから、顎位がわずかでも変わるとスウィング干渉してしまうはずだ。
顎位は、スウィング干渉によって定まっているとも言える。
たとえば、よくある不正咬合に、側切歯のクロスバイトがあるが、あれこそまさに強烈なスウィング干渉だから、その歯を抜いたりすると、スッと顎位が変わる。規制が無くなるからで、その瞬間に肩こりや肩甲骨のあたりの痛みが解消する。
真っ平らで、顎位が変わればスウィング干渉するロウ提で咬合採得すると、旧義歯のスウィング干渉やキーパーロスした筋肉位から逃れられない。
たとえ、十分にロウ提を軟化しても、無駄だろう。その前の、ロウ提を試適しているときに、神経筋機構がその顎位にアジャストしてしまう。

 ロウ提には、旧義歯の幽霊が取りついている。

僕が昔総義歯のバイトで苦労していたころを思い出すと、入れ歯が壊れたり、無くしてしまって作り直す時や、局部義歯の残存歯がダメになって総義歯を作る時などは、いつも簡単に入る。
古い、10年も20年も使って、顔がクシャっとなっているような低い入れ歯を作り直すときに限って失敗した。
新義歯が出来て、入れたとたんに5mmも後ろで咬まれて、あ~ということになる。
それで、リマウントバイトを採って仕上げることにしたが、それでもたまに騙された。
今考えてみると、臼歯の配列が昔は直線的だった。それでは、配列した義歯を試適するときにスウィング干渉していたはずだ。
配列にスピーとウイルソンを付けることを煩く指示するようになって、だんだん騙されなくなってきた。
それでも、顎位は合っているのだが、全体的に右が少し高いとか、右後ろと左前が高いとか、全体に前の方が少し高いというようなことがあって、ある程度その調整が必要だった。
それが必要なくなったのが今回で、ホントに驚いたわけだ。
今度は、それがなぜかを考えてみてください。

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入れ歯とのくらし | コメント(3) | トラックバック(0) | 2015/07/20 00:00
コメント
とても勉強になります。
夕焼け先生のブログ、とても解かりやすいです。

今回のウィルソンとスピーの彎曲写真を参考にして今日来院したご高齢の有歯顎患者さんに応用してみました。

左上④5⑥7⑧のロングスパンブリッジを咬合器上で予めスウィング干渉しないように調整してから口腔内に試適したらなんとピッタリ何の違和感もないとのこと。咬頭嵌合位もしっかり噛んでいました。
びっくりです。口腔内では咬合調整なしで装着出来ました。

やっと丸山先生から購入した咬合器を本当に活かす時がやってきたようです。
No title
かっしー先生、ご報告ありがとうございます。
スタティックバランス(静的な咬合調整・・咬合紙でカチカチギシギシ)と
ダイナミックバランス(動的な咬合調整・・模型上でクルクル)の違いですね。
生きている人は動的な平衡ですので、後者がピタッと来ます。
スピーやウィルソンカーブの形の意味もよくわかります。
生体は回転系の動きをしているのに、逆にフラットに作ってしまったら・・・!? 
頭は突っかかりまくりですね!
産学社エンタプライズ出版社様にご協力いただいております
大変嬉しいですね。
http://eppub.jp/

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