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あなたのお父さんはこの"矢"です

王将先生の特別セミナーの前の日、息子のアパートの近くの下賀茂神社にお詣りしてきた。
初めて行くその神社の森は、新緑がとても素敵だった。糺の森というそうだ。
正面からでなく横から入ったのでいきなり森に出くわして、ベンチに座って息子とたこ焼きを食べながら、うっとりと木々を眺めた。
先月式年遷宮したばかりで、とてもラッキーなことに、ちょうど当日勧進能が行われると神社の入り口の前にポスターが貼ってあった。
歌舞伎は何度か見に行ったが、能は見たことが無い。
しかも、室町時代以来の550年ぶりの復活公演だという。
北海道はアメリカみたいなものだから、そこの田舎に住んでいる僕は、伝統とか古典とかに弱い。コテンコテンだ。
おのぼりさんの僕としては、1も2もなく飛びついた。

     下賀茂神社の能舞台

素晴らしかった。あまりの迫力にしびれた。
薄暮の舞殿の庭の四つ角にかがり火を焚いて、次第に青く透明になる空気感の移ろいは、ピーンと張りつめた役者の動きと相まって、確かにそこにこの世のものではない存在を感じさせた。
前半は超スローモーションで言葉も分からずひたすら眠たかったが、一転して後半の楽と謡と舞の迫力には参ったな~
これまで見た中でも、最上クラスの舞台だった。

演目は、「賀茂」という、神社の縁起にまつわるもので、これがまたすごい。
僕は、このお話しにしびれたので、詳しく紹介してみることにする。

 「昔、この地に住む秦の氏女という女が、毎日この川の水を汲んで神に手向けていました。ある時、1本の白羽の矢が水桶に止まったので、それを家の軒に挿したところ、男の子が生まれました。その子が3歳になった時、父はこの矢である、と言ったところ、矢は雷、すなわち別雷神となって天に昇っていきました。」
そして、母もまた神であることを明し、子も神となり、矢・母・子の3神がこの神社に祀られていると、河原にある白羽の矢を立てた祭壇の袂で水を汲む女、実は神社のいわれを語る女神と、御祖神と、別雷神が順に現れて舞って去っていくという舞台。

     糺勧進能

その、上演の前に、神社の神式が執り行われて、鏑矢を射って、ほーっという音を立てて神社の門の外に飛んでいった。
なんで、矢なんだろう?
考えてみたが、こういうことではないか?
下賀茂神社は鴨川とその地を祀る社だろう。
鴨川の上流の、ちょうど京都市内に流れ込む2つの川の合流地点に鎮座している。矢が集中する、的に当たる感じのポイントだ。
そして、その川の形もきれいにY字になっていて、鴨川が矢なら、ちょうど羽根のようにも見える。
そして、雄記号は♂で、矢だ。
清らかな流れ、神に仕える乙女の水桶に白羽の矢が立つ。
なるほどなるほど!昔の人は原型に対してすごい感覚を持っている。素晴らしいシンボルだな~

それに、これは処女受胎の話だ。
よその子を身ごもっていた婚約者のマリアと結婚した立派なヨセフは、居ても居なくても同じような召使いみたいなもんで排除されている。聖母子像は母子家庭のようだ。
同じような話だが、聖母子像に比べて、父である矢と母と子がそろって祀られているということは、健全で素晴らしい。
神が、超越した存在ではないからだろう。
やはり、キリスト教は、磔になった教祖はさて措いても、そもそもなんか倒錯している感じがする。

このぐらいの神様が、ちょうどいい感じだな~
それに、母性社会ともいえる日本人には、父はこのような、矢印ぐらいの存在でいいのかもしれない。
自分を振り返ってみて、納得できる。

それにしても、同じ月に訪れた出雲大社の大国主命に国譲りさせた建御雷神(タケミカヅチ)は千葉の鹿島神宮に祀られていて、すごい遠征だと驚いたが、京都に別雷神(ワケミカヅチ)が祀られている。
不思議な縁だ。どういう関係なのだろう?ちょうど、中間に位置していて、その辺に名前の由来がある感じもする。
雷と矢で象徴する、戦の神であるのは間違いない。
神話の時代はどこから始まったのか分からないが、全国に同じ形の古墳があるのを見ても、古代日本のダイナミズムはすごいものだったのでしょう。


鹿島神宮は、茨城県だった。
いわごろう先生が教えてくれた。ありがとうございます。
僕は、どこにあるのだろうとグーグルの地図を見て千葉県だと思ってしまった。茨城県と、埼玉県がよく分からない。ほとんど縁が無い。
学生時代、横須賀にいたが、東京より向こうには行ったことが無かったな~
けっこう遠いね。たぶん、お詣りに行くことは無いだろうな?

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あれやこれや | コメント(3) | トラックバック(0) | 2015/06/08 00:00
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