FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --:--

舌のポジションの指導

右下の567が欠損していて、5に半咬頭ほどの小さな歯を付けた延長ブリッジを入れた患者さんが来院した。
みなさん、どうしますか?
僕は67欠損の6に入れた延長ブリッジでも一応、ここは入れ歯にした方がいいですよと、お話しする。
だから、当然そこを削って入れ歯にすることを薦めた。
そういう時に、とても素直に、はいお願いします。という患者さんがいる。
驚くべきことだ。
自分で薦めておいて驚くのもおかしいが・・・
だって、入れ歯が嫌だから姑息なブリッジにしたはずなのだから。
澄み切った心境に到達したおばあさんとでもいうべきか?
僕も、そのようなおじいさんになりたい。
どの人でも信頼して、すべてお願いします。常にそう言える人になりたい。
でも、僕は生臭すぎて、そう言うことが出来ない。
はたして、死ぬまでに、あのおばあさんのように成仏出来るだろうか?

それで、そこを削って、小さな入れ歯を入れた。デブかもしれないけれど?
患者さんは、小さなデブにやはり戸惑う。
気になって舌でなめまわしてはちょっと憂鬱な気持ちになる。
でも、これについては簡単だ。秘訣がある。

 ①手鏡を持ってもらって、あ~ん。してもらう。
 ②そして、舌を見てもらうと、のどの近くの後ろに固まっている。
 ③次に、口を閉じさせて、口を閉じると入れ歯の床の違和感が全くないのを確認してもらう。
 ④それは、舌の先が前歯に接するほど舌が伸びているからだということを確認してもらう。
 ⑤口を開くときも、舌に力を入れずにそのまま伸びた状態で開くように、鏡を見て練習してもらう。
 ⑥要するに、舌が後ろにさがると幅が増すので、床に触れて違和感があるだけなのだということを教える。
 ⑦入れ歯は、舌の下に収納すると快適にくらすことが出来る。入れ歯の縁の下のポジションに舌が行くと良くない。
 ⑧そして、入れ歯に違和感を感じた時には思い出して改めるように、頭の隅に入れておくようにと教える。

これだけだ。MFT(口腔筋機能療法)みたいなもんだけれど、驚くことに1回の指導でOKだ。
MFTは、患者さんのほとんどが挫折する。それは、根気がいる割りには眼に見える効果がほとんどないからだろう。
この舌のポジションの指導は、おそらくコロンブスの卵で、一度聞いただけで全ての患者さんがそれを簡単に取り入れるようになる。
下の入れ歯のコツは、入れ歯を舌の下に取り込んでしまうことで、総入れ歯の患者さんはそうしないと入れ歯が浮いて外れやすいから、教えなくても必要に駆られて自然に自分で見つける。
それを、局部義歯の患者さんにも教えてあげるだけだ。
局部義歯の患者さんは、バネで入れ歯が留まっていて外れてこないから自分で見つけることが出来ないだけで、解ればその方が楽なので、必ずそのようにするようになる。
ただこれだけで、入れ歯との早期の離婚が3割は減る。
ぜひ、試してみてください。
スポンサーサイト
入れ歯とのくらし | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/03/18 00:00
コメント
No title
>MFTは、患者さんのほとんどが挫折する。それは、根気がいる割りには眼に見える効果がほとんどないからだろう。

これ、コトの本質を突くカミングアウトですね。
根本原因が残ったままだからではないでしょうか。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。