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僕のタイプのおばあさん

さて、最初に紹介した、とてもおしゃべりで天真爛漫な、僕のタイプのおばあさんの話の続きをしよう。

このおばあさんは、とても奇妙なことを言う患者さんだった。
新しい入れ歯を入れてほしいと来院したのだが、いま入れている入れ歯がぴったりでなんでもよく咬める。というのだ。
え!それじゃあ、なんで作り直すの?
どうも、聞きただしてみたところ、古くなって合わなくなったから作り直してほしいと他院の先生に言ったところ、とても良心的な先生で、まだ間に合うからと咬合調整して合わせてくれたらしい。
その先生の、欲が無い良心的な態度と腕にいたく感激しているのだが、やはり、ピカピカの新品を入れたかったのだ。
ちょっと怪しい言い方をすると、若くて美しい新しい伴侶と暮らしたい。そんなところなのか?

これは難症例だ!
入れ歯の作り直しは、再婚と言ってもおかしくない。
どの患者さんもそうだが、通常別れる前に新しい男を作って、この男なら!となってから離婚するという極めて悪質な女なわけだ。
さらにおばあさんに関してはその理由が、いい人なんだけど歳を取って魅力が衰えたから、若い美しい男に乗り換えたいという極めて不純な動機だ。
こんな女は、その若い男にほんのちょっと癖があると、すぐ元の鞘に戻ることになる。

でも、僕は良心的ではない欲深い歯医者だから、これで十分間に合うから作り直さずとも不満なところを直して差し上げます。なんてことは言わなかった。
なるほど、その先生は名医ですね~でも、この入れ歯自体がもう限界だったんですよ。
首と肩がすごくこって辛いでしょ!
それは、この入れ歯の高さが足りないからなんですよ。ちゃんとした入れ歯が入るとそれはスカッと治りますよ。
すると案の定、膝が痛くて整形に行って注射をされて痛かったとか、いろいろ訴え始める。

とにかく、よくしゃべるおばあさんだった。
だが、血色がよく、気力に満ちている。
四六時中しゃべっているということは、口腔のMFTをやっていることと同じなわけで健康に良い。
相手が迷惑するかもしれないなんてことは考えない。まったく天真爛漫なのだから性格も良いに決まっている。
政治家が元気で長生きする理由がこれでしょう。
病気がちな人の特徴は、無口で暗い疑い深い表情をしていることが多い。
病気のせいでそうなるのか?性格が元々そうだから病気になるのか?
スウィング現象と病気や性格の関連がまだ分かっていない。
案外、とんでもない、常識が覆される結果が提示されることもあり得る。

欲深く、作り直しを薦めたわけだけれど、さすがに緊張したな。
失敗したら、そこらじゅうで何を言われるかわからない。とも考えられる。
でも、あのような明るい能天気な人は性格がいいから、僕のように人の悪口を言うようなことはしない。
それは、確信していた。
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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/02/18 00:00
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