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去勢コンプレックス歯科医院

私の住んでいる町は、とても僻地にあるので少子高齢化と若年層の流失で、周辺の町も含めて老人ばかりだ。
そこに数年前に若い先生が開業したので、私の歯科医院は老人歯科ともいえる状態になった。
まあ、昔から入れ歯の診療が好きだったから、わりと快適に診療している。

しかし、今日はまいったな~
急患で来た3人の患者さん。
最初は、先月入れたばかりの上の入れ歯の前歯部がすっぽり折れた。
次は、下の入れ歯の前歯の人工歯が1本根の所から破折。先月もその隣の前歯が2本折れて修理している。
極めつけは3人目。右下のブリッジが折れて、4番の土台の歯とポストが歯頸部から折れていた。これ、3度目。
みんな腰が曲がってきたおじいさん。
入れたばかりの歯だったり、何度も壊れたりなんだから、言い訳しなくちゃいけない。

 あのね~いつもうつむいて歩いてるでしょ。うつむいて歩くとね、歯は前の方の歯だけがぶつかるんですよ。
頭は5Kgもあるから、下あごの歯で傾いた頭を支えているんですよ。
それでね、前の方の歯だけが折れたり取れたりするんですよ。

お年寄りの患者さんだから、はっと気がついてくれる。心当たりがあるわけだ。
そして、力ない苦笑いになる。
この苦笑いは、僕にもうつっている。

フロイドが夢判断で、歯が抜ける夢を、インポテンツになる恐怖から来る去勢コンプレックスによるものだと言った。
たまに、歯周病で自然に歯が抜けてしまったと言って来院する患者さんは、みな同じようななさけない苦笑いの表情を浮かべている。
同じ苦笑いだ。
中医学では、精力と生命力は同義語のようだ。だから、漢方薬には精力剤がたくさんある。
生命力の衰弱を知る諦め(明らめ)の苦笑いなわけだ。

僕にもそれがうつっている。
さしずめ

   去勢コンプレックス歯医者

とでも言ったところだろうか?
私の歯科医院も患者さんと一緒に、退場する時期が近づいてきた。
そんな、明らめの苦笑い?

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スウィング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/06/07 14:25
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