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前髪をそろえる

患者さんはいろんな人がいるが、いつも上手くいく患者さんと、なぜかすっきりしない患者さんに分かれる。
ある患者さんは、全く簡単に治ってしまう。そうかと思えば、どんなに気を付けても泥沼にはまる患者さんがいる。

中学や高校の同級生は、なにせ町が僻地だからそう数はいない。
せいぜい、10人程度だ。
彼らのほとんどは、律儀に来院してくれる。
しかし、なぜかすっきりいかない率が高いように感じる。

とりわけいつもすっきりしない同級生がまた来た。
歯科的には、さほど難しそうなケースではないはずなのに、入れ歯を入れた後延々とここが痛い、ここも痛いと通ってくる。
心の問題ではなくて、実際に粘膜に当たりがあって、確かに入れ歯が合っていない。
私、入院して手術して帰ってきてもう1か月近くになるけど、この入れ歯入院する前からなんだよね~とかいう。
入れ歯ごときがそんなに難しいもんなの?と顔に書いてある。
なに、外科手術なんてただ切って取るだけだから歯を抜くようなもんで、入れ歯の方がずっと難しいんだ!とか強弁してみるが、あくびしながら、ああそうだろうね。てな感じで説得力ゼロ。
言い訳がましく、以前書いたと思うが、「吾輩は猫である」のくしゃみ先生のレンズを磨く話をしどろもどろに言う。
昔手でレンズを研磨していた頃は、レンズの一部が少し凸の所を研磨して減らすと、次はその減り残った所が凸で、そこを減らすとまた・・・という話。
咬合調整の難しさはまさにレンズの研磨だ。
しれっと聞いていたが、少しして、子供の髪の毛を切ってやるときに、少し傾いているから直すと、今度は反対が傾いてそのうちに短くなっちゃうみたいなことね。と妙に納得する。
そうそう、僕も子供のころ坊ちゃん刈りだったとき、床屋のおじさんが離れてはじっと見て、チョキっとやったらまた見てとやってたな~とかいう話になって、すこしうやむやに出来た。
床屋さんと歯医者は、ただ椅子が似ているだけでなくて、いろいろ共通点がある。

同級生が手ごわいのは、全く僕に幻想を持っていないからだよね。
ふん、あいつが上手いわけがないよ!
小さな町で子どもの時から知ってるんだから、それは疑問の余地が無いぐらい正しい。
それじゃなぜ通ってくるかというと、まあ、友達だから悪いことはしないだろう。という安心感もあるのだろう。
これはこれで、重要な動機だ。

遠くから通ってくる患者さんほど、上手くいく。
自分の下手さ加減を棚に上げて言うが、これは法則のようなもんだ。





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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/04/07 00:00
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