FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --:--

むし歯と力

こんなことがあった。

 上のインプラントの冠と歯の間にはさまるようになった。下の方は少ししみる。

と言って患者さんが来院した。

2年後 
2年前に入れた冠の近心面が欠けている
3年前 現在 
   3年前に入れたときは隣の歯はむし歯は無かった。むし歯が出来た。

何が起きたんだろう?
患者さんは70歳を過ぎている。
右下の小臼歯。10歳ぐらいで生えてきたとして、60年間無事だったのに、3年でむし歯が神経にまで達していたのは何故だろう。
インプラントを入れたために磨きづらくなったから、というなら、そこの歯が抜ける前には同じように磨きづらかったはずだから、すでにむし歯になっているはずだ。
口の中は極めてきれいで、他にはむし歯は無い。

この患者さんは、非常に激しいブラキサー(歯ぎしり)だった。
すべての歯がすぽっと切ったように、平らに減っている。その歯には、歯根吸収も見られる。
入れたインプラントの冠もまっ平らに減って、ピカピカ光っている。

たぶん、激しいグラインディング型の歯ぎしりで歯が揺すられるが、インプラントは骨とくっ付いているから動かない。
それで、隣接面に強い力が掛かったせいではないか?
自分の歯だけなら一緒に全部が動くので問題が起きなかったけれど、動かないインプラントが入ったせいで問題が起きたのだろう。
同一個体の2か所の同じようなそこだけ特殊な環境に、同時期に全く違う原因で、同じような隣接面破壊が起きる確率は極めて低いはずだ。
歯根吸収像からも、強いゆさぶり外力が掛かっていた環境は推察できる。
そうすると、あのむし歯の原因はほぼ断定出来るのではないか?

インプラントには、さまざまなトラブルが起きうることに今更ながら気が付いた。
歯ぎしりがひどい人には、隣接面を少し隙間を開けて入れなければいけないようだ。
上の欠けた冠はもう少し削って隙間を大きくして食物が停滞しないようにした。
下のむし歯に冠を被せるときには、隙間を開けて入れるつもりだ。


歯ぎしりばかりではなく、いろいろな力がむし歯の成因になっているのだろう。
しかし、力というものはなかなか見えない。事前予測は難しい。分からなかった。

あごろべえ先生には、力も方向もその理由さえも、かなり見えているようだ。

スポンサーサイト
歯の問題 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/11/10 00:00
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。