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入れ歯の違和感 低位舌

口を閉じているときは、舌が伸びていて全く違和感を感じない。それを確認してもらう。
そして口を開くときに、そのまま舌を伸ばしたまま開いてもらう。後ろに引かないようにする。
すると、入れ歯のへりや棒の部分が全て舌の下に収まって、違和感が無い。
自転車に乗るようなもので、ちょっとしたコツで後は大丈夫になる。

とまあ、そう考えていたんだけど、矯正や筋機能を学ぶうちに、それは低位舌で舌根沈下状態なのだと気が付いた。
僕は、口の機能に全く問題が無い。平時舌尖は常にスポットについている。舌位は高位に維持できている。
だから、入れ歯の患者さんがそうであるように、口を開くときに舌を後ろに引っ込めようとしても出来ない。
全く引っ込まないわけでもないが、頑張ってうんと引っ込めようとすると、舌が上に上がってしまう。
入れ歯の患者さんのように、入れ歯の縁ぐらいの位置、つまり下の歯の歯頚部より下に舌を下げようとすると、舌とのどと下唇にうんと力を入れなければ出来ない。すごく疲れる。
正常な嚥下、舌位なら、入れ歯の縁やバー(金属の棒)が気になることなどないのだ。
なーんだ。昔来た入れ歯が大好きな患者さんは、僕と同じで嚥下と舌位が良かったのでしょう。
両方の一番後ろの歯、つまり2本しか抜けていなかったんだから。そうである可能性が高い。
嚥下癖・低位舌は幼少期から誤って獲得した習癖とばかりは云えない。
かみ合わせが悪くなると、それまで良かった人でも低位舌になるようだ。
首のラインがすっきりとしていた人が、気が付くと二重あごになっていたりする。
以前は静かに寝ていたのに、いびきをかくようになった。
そんな場合は、後からの低位舌・舌根沈下ではないか。
リンガルバー(金属の棒)が付いた入れ歯を入れなければいけなくなった人はほとんど低位舌・舌根沈下状態にあると考えるべきだ。
あいうべ体操の講演会を聞いてから、入れ歯の患者さんにはすべてあいうべ体操を指導するべきだと思うようになった。
やはり、あれが一番手軽で解りやすい。

でも、総入れ歯の患者さんは困るね。あー とか、べーで外れて歯医者がはじをかくかもしれない。
しかし、よくしたもので、舌根沈下状態では下の総入れ歯が浮き上がるので、総義歯患者はほとんど舌を引っ込めない。
僕の作る総入れ歯はそうじゃないけど、小さい総入れ歯はポリグリップのコマーシャルのように、入れ歯の下にイチゴの種やゴマやせんべいのかけら、薬の顆粒などが挟まって痛い。
そのようなときに、患者さんは舌で総入れ歯を持ち上げて、入れ歯の中の食片をもう一度舌を差し入れてサッと拭うなんていうすご業を身につけたりするようだ。
そうじゃないと、痛くて食べることが出来ないから。
小次郎のツバメ返しのような早業なので、誰にもさとられない。
僕がこのすご技を知ったのは、自分が総入れ歯を入れている歯医者の書いた文章を読んだから。
患者さんがこんなことをしているのを、歯医者はほとんど知らないのじゃないかな~
それから、小さな総入れ歯を入れている患者さんに聞いてみたら、

 どうして、それを知ってるの?という顔。
やはり、秘密がばれたのが恥ずかしいのだろう。顔が赤くなる患者さんもいる。
何か、ハシタナイことをしているような感覚があるようだ。


入れ歯に関しては特に困ることも無いので、この頃は全く勉強して無い。
昔、入れ歯をうまく入れることが出来なくて、一生懸命勉強していた頃、そんな筋機能の問題など見たことも聞いたことも無かった。
入れ歯の作り方に必要な、筋の機能解剖とかはあったけれど。
最近はどうなんだろう?今でも同じじゃないのかな?
一つの分野に固まった人は、横断的に見る視点が無い。
僕は、矯正をするようになって、補綴の講師たちが全く間違ったことを言っていたということに気がついたことがずいぶんある。
補綴だけで考えると、歯の治療を工作のように捉えていまう傾向があるようだ。
矯正は、根本の原因や機能から考えて診断しなければ上手く行かない。
だから、自然にそのような思考になる。
矯正の考え方は、歯科医には絶対に必要なものだと思う。




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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/06/20 00:00
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