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入れ歯の違和感

hazelさんは、入れ歯との新婚。
前に書いたように、入れ歯とのくらしは、望んでいた結婚ではない。
妥協した。
仕方が無かったのだ。

欠けたままの自分では不便だし、だんだんあちこちがゆがんできてよくない。
ほんとはブリッジかインプラントにしたい。
それなら、完全に自分の一部になる。
でも、そのためには、歯を削られるか、骨に穴をあけられる。
それが嫌なのでしょう。解ります。


僕は、一人だけ入れ歯との結婚を熱望していた患者さんを知っている。
その患者さんは、もう20年以上前に来院した。
上の歯は全部ある。下の歯が、一番奥の歯が両方無い。
ここに入れ歯を入れてほしいと言う。
ブリッジはいかがですか?と聞くと、入れ歯の方が好きだと言う。
へー そうですか?まあ、本人が言うんだからと、僕はアホなことに、6~6の間にリンガルバー(金属の棒)が付いた入れ歯を入れた。
その当時の僕は勉強不足だった。
こんなの、入れていられるわけないけどな~と思いながら入れた。
次の日、患者さんは、喜色満面。とても、よく噛めるという。
金属の棒が邪魔で困りませんか?と聞くと、え!何のこと?という反応。
全く、気にしていなかった。
驚いたね~

その患者さんに教えられた。
よく観察してみると、他の患者さんのように入れ歯を排除しようという舌の動きが無い。
普通の患者さんは、舌で入れ歯を触っては、その感触にげんなりして憂鬱になるようだ。
ところがその患者さんは、舌で触ってみたらしっかりしていて頼もしいと感じるのではないのかな?
しめた!儲けた!という感じで、舌が入れ歯を取り込もうとしている。

それから僕は、入れ歯を入れた後に舌の置き場を指導することにした。
嫌だ、好きじゃない。無意識に排除しようとするから、舌が入れ歯のヘリを触って気になる。
そうじゃなく、好きだ。私のものだ。離すもんか!

具体的に言うと、違和感でついには離婚してしまうのは、ほとんど下の入れ歯だから、舌の問題。
口を閉じているときは、舌が伸びていて全く違和感を感じない。それを確認してもらう。
そして口を開くときに、そのまま舌を伸ばしたまま開いてもらう。後ろに引かないようにする。
すると、入れ歯のへりや棒の部分が全て舌の下に収まって、違和感が無い。
自転車に乗るようなもので、ちょっとしたコツで後は大丈夫になる。
それを指導するようになって、成田離婚のような早すぎる破局がほとんど無くなった。

それ以外の違和感は、ほとんど調整で直る。
患者さんは、なにか品物を買ったような考えをしている。
こういうもので、あとは使い方に慣れるしかない。
それは違う。調整一つで、スカッと快適になる。
入れ歯に合わせるのではなく、あなたに合わせるのだ。
なんとか慣れるようにします。これはだめ。
ここが気になる。ここも気になる。どんどん言う。
そのようにして、あなたに寄り添ってくれて、出しゃばらず、邪魔にならない伴侶になる。
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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/06/15 00:00
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