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入れ歯の調整

入れ歯を入れる。
次の日に予約して、必ず来てもらう。
僕の腕なら、半分の患者さんは次の日には入れ歯が当たって痛いからだ。
何日か置くならば、患者さんは怒りだす。

痛いところを聞いて、調整していく。かみ合わせを直す。
上の入れ歯を削ってかみ合わせを直していると、患者さんは下の入れ歯が当たって痛いんですけどと遠慮しながら申し訳なさそうに言いだす。
この先生、なんか間違っているみたいと思うらしい。

昔、素人の歯医者だった頃は、当たっている部分を削って調整したことがけっこう数えきれないほどある。
すぐその場で痛みが取れて返すが、次に来た時には同じ所が痛い。
また削る。それを繰り返していると、患者さんの表情がだんだん険しく病的になってくる。

入れ歯というものは、あごの粘膜の海で船のように揺れている。
かみ合わせの片方が高すぎた場合、船は傾くので入れ歯とあごの骨の間で粘膜がこじられる。
このことが、最初はつかめないんだよね。

しかし、この前後左右の高さを調節して、咬合紙の抜けが揃うようにする調整は、あごのヤジロベエの働きによるものだ。
歯が無くなれば無くなるほど、粘膜の海と、あごのヤジロベエが働いて自然にほぼ良い位置になる。
総入れ歯では、あごずれの診断などしなくても自然に良い位置になる。
注意するのは、かみ合わせの高さだけだ。

この、かみ合わせの高さが、咬合辺地懈慢の真ん中からへりまでの極楽の住所を決める。
本来のあるべき高さなら、真ん中に近い。
それより低くなるにつれて、僻地に住むことになる。
でも、高すぎた時は、地獄に落ちる。
この、ぎりぎりの見極めが、総入れ歯の腕だろう。
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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/06/25 00:00
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