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真景 入れ歯ヶ淵

患者さんの入れている入れ歯は、ほとんど合っていない。
ポリグリップを買うのは、入れ歯にそれを塗ってはめているとなんとなく体の具合がよいからだ。
詐欺商品じゃない。歯医者が見落としていた隙間を埋める、文字どおり入れ歯安定剤なのだ。

こんなことは歯医者として認めたくない。
でも、現実に入れ歯そのものよりお金を出して安定剤を買うのはなぜだろう?
歯医者に通うのが面倒だから。それが一番の理由だ。
入れ歯の患者さんはもう歯医者に通うのに飽き飽きしているのだ。
最初から歯が無かったわけではなくて、治療して冠を被せて、それがダメになって抜いて、入れ歯を入れたが、他の歯がダメになって抜いて、入れ歯を作り直して・・・それをエンドレスに繰り返してきているのだ。
そのたびに痛い思いをして。
もう結構。間に合ううちは安定剤で間に合わせたい。
どうせ新しい入れ歯を入れても、最初はかえって痛いし慣れるのが大変。
やっと慣れたと思ったら、すぐゆるくなって食べ物が挟まる。
イチゴのタネが痛くてたまらないし、薬の顆粒は大変。
安定剤だとなんとかしのげるし、なんか気のせいか肩も楽だ。
残っている歯がどうかなるまでこれでいいや。
もう1~2年もすれば、この動いている歯がだめになるから、その時にしよう。

無理も無い。よく分かる。
患者さんにとってあまりメリットが無いのだ。
まだなんとか食べることが出来る。見た目も、話すこともそれほど問題は感じない。
入れ歯を入れる目的はその3つ以外ないのだから、間に合ううちは間に合わせよう。
普通はそう思うだろう。それ以外の説明は受けたことが無いのだから。
食べるときだけ入れるなんて人もいる。外して洗浄剤に入れておくんだから、それでも同じようなもんだ。

だから、歯医者は空いているが整形はびっちり老人でいっぱい。
歳は取りたくないね~肩がこって仕方がない。月に1~2回肩こりの注射をしてもらうと2~3週間楽なのよ。
腰も痛いし、膝が痛くてしゃがめないし立ちあがるのが大変。
みんな入れ歯の患者さんばかり。
8020(20本以上歯がある)の老人はそんなところにいない。
ゲートボール。パークゴルフ。

咬合と全身にはエビデンスが無い。
そんな御題目を唱えているから、患者さんはポリグリップとポリデントと整形に行っていて、歯医者に来ない。
入れ歯が合わないからポリグリップを買い、就寝時に外してポリデントに浸けておく。
そのせいで体中こって膝もガタガタ。だから整形で注射。かわいそう。


怪談 真景累ヶ淵。
子どもの頃、町の映画館は夏になると必ずお化け映画をやった。四谷怪談。皿屋敷。猫屋敷。
最近は無いね~子どもに見せたい映画じゃなかったから、連れて行ってくれなかった。
でも、昔の映画館は大きな看板絵を出していて、お化け映画のおどろおどろしい看板をよく覚えている。
累ヶ淵は、四谷怪談についで何度も登場した。子ども心に真景と書いてあるのが妙に印象に残った。
原作は落語で、作者の円朝は幽霊なんて神経だよと言われるので、真景(本当の情景)としゃれたらしい。
円朝の活躍した明治の頃、歌舞伎や寄席の怪談話は西洋から入ってきたリアリズム(エビデンス?)に圧されて旗色が悪かったらしい。

真景=因果応報(真の原因と結果)による実存の崩壊していく様。 
エビデンス=一定の条件に合致した原因と結果らしきもの。
なんか似ている。かみ合わせも神経(気のせい。心身症)だとされる。
これが入れ歯の患者さんの真景だ。底なし沼。

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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/10/05 00:00
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