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新しい統合歯科医療が求められている

私は10年間、丸山 剛郎先生に咬合療法を教わったが、その第一の理由は肩や首のこりが瞬時に取れる顎位(あごの位置)があるという実証性であった。病因は示されないままであった。

9年前のある日、義歯を装着して調整が終わった後に、ところで肩のこりはどうなのだろうかと思った。
それは、患者さんは肩がこっているせいなのか、歯が痛くなったとか入れ歯が当たるようになったとか言って来院することがあるからである。(これこそが、あごろべえ先生が言うボディバランスの変化による動的平衡による干渉だろう)
肩こりと歯の症状とは連動していることはある程度経験を積んだ歯科医なら知っているはずである。

そこで、肩を触診してみたが、あまりこっていない。
ふと、義歯を外してみたらどうだろうと思った。
外して触診してみると、いきなりかちかちにこった。
もう一度入れると、瞬時にこりが取れる。
これは、衝撃的な経験であった。


それまでは、ある顎位にするとこりが取れるということしか学んでいなかったからである。
きわめて厳密なポイントでなければいけない。そう教わった。1mm四方の。
ところが、義歯を着脱しただけで変化した。(静的平衡と動的平衡の認識の問題)


つまり、咬合と肩こりとは患者さんが言うように密接に関連している。
病因の一つは明らかに筋肉症状であって、日常の歯科臨床において触診で容易に診査出来るということである。
また、このことによって咬合と全身のかかわりに関して医学的なエビデンスが示しにくい理由もわかる。
筋肉や、体の歪みや、経絡などを扱う医術は、医学的エビデンスを示すことが困難なために、代替医療とか、補完医療とかよばれている。
しかし、それは根拠が無いわけではなく、現在の医学のレベルでは根拠を示すことが出来ないだけである。
医学レベルの問題であって、エビデンスというものの基準と、技術であるだけで、そのこと自体が存在しないわけではない。

歯科の現状を考えてみると、虫歯の洪水という非常事態はすでに制圧された。
歯周病もかなり管理されてきている。
したがって欠損も激減しつつある。
だから、歯科医は過剰になったと云われている。
それでは、歯科的問題は解消しつつあるのか。本当はもっと恐ろしい事態が水面下で進行しつつある。
若年者において、歯列不正、不正咬合、顎偏位による身体症状が極めて深刻な事態に陥ってきているようである。
しかし、それらを診査する方法を歯科が持っていないために、他科を巡っている。
また、高齢者においては就寝時に義歯を外す指導によって、せっかくの歯科医療の効果が半減してしまっている。
これらは、全身とのかかわりの問題である。
疾病構造が変化してきているのだ。エビデンスが無いと立ち止まるべきではない。

代替・補完医療の診査法を取り入れた新しい統合歯科医療が求められている。
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入れ歯とのくらし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/09/23 00:00
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