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おっぱいの力 2

僕の患者さんの娘に子供が生まれた。その娘は叢生で以前僕が矯正した。
お姉さんはⅡ級で愁訴がひどかった。
孫の歯並びが良くなるようにと、この前作った指導文書を渡して説明した。
その患者さんは、私が母乳が出なくて子供をミルクで育てたからそうなったのね~とため息をついて、娘があかちゃんにおっぱいをやっているのを見ると羨ましいという。
ミルクは大変なのよ。お湯を沸かさなくちゃいけないし、哺乳瓶も洗ったり乾かして消毒しなきゃいけないし。
おっぱいは楽だわ。夜中なんて、わざわざ起きなくても、ただ、ほいとやって自分は寝ていたっていいんだから。
なるほどそうだ。便利で、手間がいらない。

昔の沖縄ではおっぱいは次の子が生まれるまでその子のものだったそうだ。
何歳でも飲んでいた。それが普通だったらしい。
考えてみると、飽食・メタボなんてのはごく最近の儲かっている国だけの問題で、人類は常に飢えと闘ってきた。
自然に、泉のように湧いてくるおっぱいは、出ている間はありがたく使ったに違いない。
断乳・卒乳なんてしたら、子供が飢えてしまう。なんて、もったいないことを。ばちが当たる。
出る限り飲ませたに違いない。それが、哺乳動物である人間の自然な育児だったはずだ。
アフリカの飢えて死にそうな子は、きれいな歯並びじゃないか。
固いものを食べるから?食べるものがあるなら飢えることはない。
そもそも、原始時代にあかちゃんが食べやすくて栄養が偏らない、そんな都合のいい食物があっただろうか。
だから、人類の昔からつい60年前ぐらいまでの育児であるはずの、ずーっとおっぱいを飲ませることを前提にすると、離乳食なんていらない。
母乳は完全栄養食だから、必要なものはすべて入っている。
ただおっぱいだけやっていれば、そのうちにあかちゃんが自然に手を伸ばして親の食べてるものを食べだす。それが離乳だ。
よくおっぱいはだんだん薄くなってきて栄養が不足してくるから離乳食に切り替えましょうなんて言うけど、その頃にはちゃんと自分で手を伸ばす。
大昔の人類に、叢生(がたがたの歯並び)やⅡ級咬合(あごの後退)があっただろうか?
それなら、すべきことは決まっている。おっぱいを長く与えて、面倒なミルクや離乳食をわざわざ作らないこと。
楽でしょう。

あかちゃんは、舌を蠕動させておっぱいを刺激して母乳を噴出させる。
それはすごい筋トレだ。真っ赤になって汗かいて飲んでいる。だから赤ちゃんという。
ミルクではそれはゼロ。その上に、吸い込む癖が付くから頬筋の力で歯列が狭くなる。
たとえ、母乳で育てたとしても、このごろは圧倒的に期間が短い。半分以下じゃないか。
どうやら、これが最大の原因だ。

考えてみれば、1~2歳の乳歯列が食べ物を咬むことによってそんなに影響を受けるはずがない。
咬んでる期間はほんのちょっと。そよっと軟らかいものしかあげないし。
その間のおっぱいの筋トレの差に違いない。
つまり、乳歯の過蓋咬合は、おっぱいの筋トレ不足による、下あごの成長不良によるもので、隠れドリコだったわけだ。

舌突出癖(舌を突き出す癖)で、開咬(前歯が咬まない)になる。低位舌(下に下がっている舌)で、骨格性の反対咬合になる。これはよく知られている。
舌は開口筋の終末で、安静位空隙(普段歯は咬んでいない。上下の歯の間に2ミリほどの隙間がある)をコントロールする司令塔。
舌によって閉口筋と開口筋が結ばれて協調する。
上顎は嚥下時の舌の圧力で成長するし、下顎は舌の向きに沿って回転成長する。
舌尖が上向きなら前方回転するし、下向きや後ろに縮こまっていたなら後方回転する。
これが、ドリコ(しの字形のあご)の増えてきた理由だろう。

ミルクメーカーの情報操作と、おっぱいの形を守りたい気持ちとがドッキングした結果なのだろうか?

ある先生にこの考えは正しいだろうか?と聞いたら、札幌では卒乳させようということは指導しなくなった!と教えてくれた。
やはり、だんだんに学んできているようだ。

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子供のかみ合わせ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/09/08 00:00
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