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木造モルタルと鉄筋コンクリート

なんか、いきなり金冠講座になってしまった。

いまのところ読者は仲間の歯医者と技工士だけだろうから、本題はなんか照れくさくて書きにくい。
しばらくバカ話でお茶を濁そう。

僕が大学を卒業して家に戻ってきて歯科医師会の会合に行くと、おじいちゃんばかり。まあ、今から思えば今の僕ぐらいの年だったのだろうけど、僕は20代だったからね~
当時は、鋳造冠と無縫冠の混在時代。(鋳造冠というのは金属を溶かして流し込んだ鋳物の冠。無縫冠というのは金属の板を打ち出して曲げて作った冠)
辺境の稚内歯科医師会は、年寄りの歯科医がほとんどだったから、まだ無縫冠がほとんだった。

その頃、北大の内山教授が講演にきて、もうこれからは鋳造冠にしなければいけない。無縫冠の時代は終わった。というような話をしていった。
いろいろと両者を比較して、全てにおいて鋳造冠が優れているような話だった。
そのなかで、とても印象に残っている言葉がある。

家を建てるなら、木造モルタルと鉄筋コンクリートとどちらが長持ちしますか?やはり、しっかりした鉄筋コンクリートのような冠を入れるべきで、木造モルタルのような無縫冠はもう止めるべきです。

その時は、僕は大学で鋳造冠しか習ってきていなかったし、バケツ冠という無縫冠の蔑称で洗脳されていたから、そうだそうだ、もっともだと思った。
とんでもなかったね。鋳造冠は虫歯になりやすいし、顎関節症になりやすいし、歯根破切を起こしてしまう。
寿命は無縫冠の半分も無いのじゃないかな?

その最大の理由は、鉄筋コンクリートだということだ。
天然歯は、まさに木造モルタルのような中空な柔構造なのに、反対なんだもの。

ただの錯覚だったんだね。何となくガンダムみたいに強そうに見えただけだった。
その頃のおじいちゃん先生はいわれのない侮蔑を受けて、俺の技術はもう古いんだと思って去って行った。
技工士も世代交代して、もう無縫冠は骨董品になってしまった。

かなり減ったけれど、今でもその骨董品は患者さんの口の中にある.探針で探れば、確かにバケツみたいに開いていてすっかり空いているけど、虫歯になっていないし歯周病が特に進んでいるなんてことも無い。
減ったのは、だめになりやすくて減ったんじゃなくて、ただ入れる歯医者がいなくなっただけ。当時の患者さんももう亡くなった人が多くなって。

大学で教えることは、何で嘘ばっかりなんだろう。
いや、大学だけではなくて、机上の理論は時間がたたないと空論か実論か判らない。
でも、判った時にはすでに一方は消滅しているんだよね。
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昔の歯医者の思い出 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2010/11/08 00:25
コメント
No title
>探針で探れば、確かにバケツみたいに開いていてすっかり空いているけど、虫歯になっていないし歯周病が特に進んでいるなんてことも無い。

確かに昔々に入れたバケツ冠は、プラークコントロールなど極めて不良なのに、そのほとんどが虫歯にも歯周病にもなっていませんね。

よく聞く「歯磨き不良が虫歯、歯周病の原因」と実際の現象が全く一致していませんね。

何故でしょう? なんかおかしいですね。何がおかしいのでしょうか?




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