100回も通院した患者さん

昔苦労した患者さんと前回書いたが、僕も患者さんも大変苦労した。
戦友(”硫黄島からの手紙”のような敵味方を越えた)というべきかもしれない。

5年間通った。
今回の治療は、2回で終わった。
前のカルテの通院回数を数えてみたら、優に100回を超えていた。
天塩町の患者さんではない。車で隣の町を越えたところから通ってきた。
まさか、本人もこんなに通院することになるとは思っていなかっただろう。

最初は、地元で治療した結果が不満だったので、隣の町の歯医者で、その怒りをぶちまけたようだ。
隣の町の歯医者は、その剣幕にビビったのだろう。
治療した歯医者に行って下さいと断られたという。
ところが、僕は鈍いというか?とろいというか?その患者さんの訴えがよく解ったので同情してしまった。
これが、運の尽きだった。

その不満と怒りというのは、頭痛。
あの歯医者で治療したら、頭痛がひどくなって、つらくてたまらない!

普通の歯医者はビビるだろうが、僕にしてみれば頭痛は一番易しい。
肩と首のこりをすっかり取るほうがずっと難しい。
こりがすっかり取れたら、頭痛は治っている。少しましになったぐらいでも頭痛は治ることが多い。
ただ、頭痛の患者さんでうちが行列にならないのは、信じてくれる患者さんが少ないから。
信じる者は救われるのに。
僕だけがはったりをかましているわけではない。仲間の歯医者はみんな同じ認識だ。

その患者さんは、普通の患者さんが気が付かない歯と頭痛の関係を、素人でありながら突き止めた。
あっぱれ。
まことに、自分の体の感覚に敏感な患者さんだ。
僕が患者さんにそのようなことを説明しても、信じてくれる人は少ない。
だから、感激した。
それが、いつ果てるともない戦いの始まりだった。



いま、また舌の痛い患者さんを治療している。
かなり症状が取れた。あともう少しだ。
しかし、ここから後が難しい。
なかなか、鮮やかにというわけにはいかない。
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あれやこれや | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/04/30 00:00
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