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祓い給い 清め給え

このブログも、ついに丸3年続いた。
今日は、誕生日にあたって、これからの僕のモットーを書くことにする。

最近気が付いたことがある。
日本人は、他に比べて圧倒的に潔癖症だ。
除菌とか、消臭とか、ウォッシュレットとか、ラップとか、包装とか。
入れ歯洗浄剤(これは気に入らないが)とか。
また、新しいものを好む。
新酒とか、新米、新茶、ボージョレヌーボー。
伊勢神宮の式年遷宮が話題になっていて、ふいに気が付いた。
20年ごとに遷宮するのは、神様が古くて薄汚れた所が嫌いだからでしょう。
僕たち日本人の特徴的な性癖は、神社の祝詞の持つ力によるものではないか?

 祓い給い 清め給え

他は何を言っているのかよく分からないが、この言葉だけは誰の耳にもこびりついていると思う。
神社というのは、お祓いしてもらうところという認識じゃないか?
僕は、宗教書が大好きだけど、神道だけは経典が無いから縁がなかった。
初詣は寒いから行かないし、お正月以外神棚に柏手を打つこともない。
これから、改めようと思った。

どうも、この 祓い清める というのは、大哲学のように思えてきた。
世界中で日本人が特徴的に性善説なのは、この祝詞のせいだろうと思う。
人間は、赤ちゃんのような玉のような存在だが、俗世間を渡るうちにけがれてしまう。
それを祓い清めようということだと解釈したい。
原罪があるから元々罪びとだとか、太極図のように全ては相対的だとかいう思想はやはり危険だ。
正義のためや、儲けや権力のために手段を選ばなくなる傾向がある。
どんな壮大な大系を持つ哲学でも社会全体でみると、その思想の中心概念が持つ考え方の癖としてだけしか作用しないようだ。
CPUを動かすプログラムが、子どもの時にそのようなバイアスが掛かってインストールされてしまうのだから、個人の信仰や悟りなどは限定的で、それほど意味を持たないと思う。
自分自身のけがれを嫌うと考えると、日本人の特徴と合致する。
きれい好きや、新しいもの好きなどは表層のことだが、あまり貧富の差が無いとか、自分を飾り立てたり力を誇示することを好まないとか、和とか平等とかを重んじ清廉であることを愛するとか、環境に配慮するとか、日本人の良い特徴は、すべてここから発しているような気がする。

 祓い給い 清め給え

僕は、今日からこれを朝夕となえて、よい日本人になろう。
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初めまして | コメント(1) | トラックバック(0) | 2013/11/03 00:00
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