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顎位診断

顎位は、左後ろ下がりの左前顎位。と書いた。

何のことか、歯医者も解らないはずだ。
スウィング理論の顎位診断を簡単に解説しましょう。

まず頭は、頸椎の上に乗っかっている。
首の骨は、背骨のように椎間板で固定されているが、第2頸椎から上には椎間板がない。
だから、前後左右上下全方向を向くことが出来る。頭は自在に動かすことが出来る。
しかし、小さい関節の上にポンと乗っかっているだけだから、きわめて不安定で居眠りしたり油断すると、ガクッとバランスを崩すほどだ。
そこで、下あごがぶら下がって、測量の下げ振りのようにして重力を捉えて、頭を安定させている構造になっている。
歩いたり、走ったり、日常生活で頭は振り回されるが、重力を捉えるあごがそれと連動してスウィングして頭を安定させている。
その制振装置の下あごの位置のことだ。
頭を首の真上に安定させることのできる顎位、生理重力下顎位からのずれの方向を示している。

吊り下がっているあごが生理重力下顎位から、左後方が下がった傾きで左前方に位置しているという表記。
つまり、あごの傾きと位置を示している。
これまでの歯科では顎位というと、位置しか考えていなかった。
そこに傾きを加えたのが丸山先生の発見です。
ピッチングとローリングといいます。船の縦揺れ、横揺れを想像していただくと解りやすい。
この顎位の傾きが変化した程度と、舌の痛みは連動しているように思える。

あごろべえ先生のスウィング理論でこの患者さんのあごの動態を示すと、左後ろが上がろうとしながら左前から右後ろに振れては戻る(スウィング)ということになります。
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スウィング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/11/26 00:00
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