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前歯が取れる 答え

前歯が取れて困った患者さん。
皆さん、原因は分かりましたか?

このおじいさんは、背骨が潰れているとかで整形に通っているが、腰痛はさっぱり良くならないそうだ。
前かがみで、うつむいて歩いている。


上下の歯は、普段は咬んでいない。
安静位空隙という2mm程度の隙間をあけて下の歯とあごは筋肉によってぶら下がっている。
そのあごは、頭が上を向けば後ろにさがり、下を向けば前に出てくる。
それが、歯は頭を支えているということだった。
自分で書いたブログの副題を忘れていた。というより、まだ既成概念が災いして呑み込みが悪かった。
あごろべえ先生が、さらに詳細なあごの動きを教えてくれたというのに、情けない。

つまり、このおじいさんは、前かがみにうつむいて歩いているから、頭が前に倒れてくる。
それを起こそうとして、前に移動した下の前歯で上の前歯の先の方を支えて歩いているわけだ。
歩くたびに、頭の前後的な揺れによって、前歯の先と先が強くぶつかる。
更に、腰痛のためにそこでつい食いしばってしまうかもしれない。
それが、その日のうちに取れてしまう原因だ。
そもそも、むし歯に詰めても、詰めても取れることからしてそうだった。
それに被せたら3年で折れたことも。

よく前歯が取れてくる患者さんがいる。
そのような患者さんは、多分うつむき気味に歩いているのじゃないか?
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スウィング | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/03/22 00:00
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