回向 歯医者を育てる。

 もし、逆に具合が悪くなったとしたら、どうするべきか?
歯医者を、訴えるべきか?
それは、無益だ。意味が無い。訴えたとしても、100%負ける。

なぜ、100%負けるのか?
それは、歯医者は保険診療をする限りは、療養担当規則という国で定めた規則に従って治療している。
その規則には、顎と口の中のこと以外は一言も書いていないと思う。
それ以外は、エビデンスが無いばかりか、治療する権限も義務も無い。
歯医者は、法律で規制されているし、守られてもいる。

というよりも、歯医者の保険診療体系そのものが、歯の修理と顎の病気の治療以外に無いのだから。
患者さんの体調の増進や、悪化しないような配慮には一切報酬は無い。
だから、その義務はない。のかな?
歯医者の、好意、良心に基づく無償の行為だ。
それは、人間として当たり前のことで、ことさら大きな顔で言うことではないが、法律ではそうなのだと思う。
それに、そんなことは、大学で習っていないし、国家試験にも無い。
知らない歯医者がいても、責められるだろうか?

ある治療では優れていても、ある治療は下手かもしれない。
100点満点の歯医者がいる筈が無い。
入れた歯が少し色や形が気に入らなかったとしても、我慢するか、やり直してもらえばいい。
でも、くうにゃんのようになったら大変だ。
健康を取り戻すのに、途方もない労力と時間を必要とする。
何が一番重要なのか。
療養担当規則に書いていない、大学で教わっていない、国家試験にも無い、かみ合わせと全身の関係の見方こそが、歯医者と患者さんにとって一番重要なことなのだ。

どのような職業でも、大学の知識がそのまま役に立つなどと云うことは無い。
ある程度の知識と勉強の仕方を与えられるだけだ。国家試験は最低限の保証でしかない。
だから、患者さんは歯医者を育てなくてはいけない。

歯医者ならだれでも知っているような、明らかなミスは訴えるべきだ。
あなたは、確実に自分の不利益をある程度取り戻すことが出来る。そうすれば、歯医者のレベルが上がる。
しかし、私が治療を受けて不利益があったからと何でもかんでも訴えたならば、歯医者は委縮して、自分にとって絶対安全な治療以外しなくなるだろう。
これは、患者さんのためにならない。
自分のため。子どものため。孫のため。友達のため。歯医者のために。あなたは、回向しなければいけない。

もちろん、良くなった時も教えてあげよう。
それは、うれしいから自然に心がそちらに向かう。
とても簡単で、気持ちよく、効果のある回向だ。
和顔施でもある。



今月のカレンダーは、羽ばたいていく鳥。
そう見えるかな~ 結構考えたんだけれど・・・

末娘が大学を卒業して、社会人になる。
末息子が高校を卒業して、大学に行く。
患者さんのおかげだ。ありがとうございます。
教えてもらって、お金も頂いて、僕と子どもたちを養っていただいた。

昔は下手だったけれど、今は少しはましだと思う。
医者や歯医者ばかりではなく、どんな職業でも最初は下手だ。
人間は、赤ちゃんで生まれて、少しずつ学んで、上手くなった頃に定年とか古いとか言われて退場していく。
でも、それが無ければ、ゴミが溜まるから必要なことだ。仕方がない。
だから、ほとんどの人は下手な時代の方が長い。
思い返せば残念無念だけれど、もっと上手くなり、後輩に経験と考察を伝えたり、患者さんに注意したりすることで恩を返すようにしたい。



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代替医療 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/03/30 00:00
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