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娘と息子の矯正を同時に始めた。

ゴールデンウイークの連休を利用して、帰省して来た大学4年の娘と高3の息子の矯正治療を始めた。
土日と、3日の休みに、ブラケット(ワイヤーを止めるための歯に付ける小片)を付けた。

長女は以前に矯正を終わっている。
6人の子どもで、3人矯正。確率二分の一。
でも、どの子も普通なら矯正までしないような軽度の歯列不正だけど。
審美的な問題ではない。僕はかみ合わせの影響を誰よりもよく知っているから。

長女は、たぶん離乳食性の嚥下癖による軽度の叢生と、難産だったせいかあかちゃんのときによく寝ている子だった。
少し右向きに寝ていたために後頭部がへこんで、その歪みが歯列にまで波及して、前歯の上下が1ミリ強横ずれしてしまった。
それらを、拡大床(あごを拡大する入れ歯のような矯正装置)で歯列を拡大した後、ブラケットを付けてレベリング(歯列をそろえること)した。
東京に住んでいて、帰省した時に調整するという具合だったからなかなか進まなくて、最後はセミナーで東京に行った機会に型を取ってはそれで作ったクリアアライナーという透明装置を送って仕上げた。これだと、型さえ取れば可能だ。

嚥下癖になってしまったのは、離乳食を与えた長女だけだったから叢生(ガタガタした歯並び)になったのもその子だけ。
あとの子はみんなきれいな歯列。
では、なんで矯正するかと言えば、他にも落とし穴があるからだ。
よい歯列・かみ合わせが完成するには、思いがけないいろいろなハードルがある。

3女は、うちの子の中で一人だけうつぶせ寝の睡眠態癖(寝相)だった。
20年も前だから、睡眠態癖などということによって歯列が変形したり、あごがずれたりすることなど誰も知らなかった。
だから、3女がうつ伏せで寝ていても気にしていなかった。
笑った時に見える歯列は完璧にきれいに見える。捻転している右の犬歯がほんの少し八重歯ぎみに見えるぐらいだ。
ふつうは矯正しようという気にならないだろうね?見た目のための矯正ではない。健康のためだ。
うつ伏せで寝ると、頭の重さの反力として枕が歯列を押す。それによって、微妙に複雑に歯列が潰されている。
ただ顔や歯列を見ただけではほとんど分からないが、模型にするとよく分かる。ブラケットの位置決めのために計測するとその影響のすごさがよく分かる。
あごもずれている。
それらによって、いつも肩と首がこっている。アトピーもよくならない。それらを根本から治療しようというわけだ。
このような治療は、”構造改革”とも言えるものだ。
今の日本には、構造改革しなければいけない子がいっぱいいる。
これからの歯科の、一番大事な課題であると思う。

三男は、全くきれいな歯列。嚥下癖も態癖もない。
では、なぜ矯正するかといえば、歯がとても小さくて、上下左右の犬歯の後ろに1ミリ強の空隙がある。
そこに小臼歯がはまり込んでしまったのだ。まあ、はまり込んだ歯の頭を少し削ってやれば何事もないはずだ。
矯正による効果とリスクをはかりにかけて、ずいぶん迷った。
かみ合わせによると思わらる症状は何もないから、手を出すのが怖かった。
うちの奥さんに強く言われて、ある高名な矯正専門医に相談してみた。
すると、矯正治療後の歯列に模型の歯を並べたきれいなセットアップ模型を作ってくれた。
それを見ているうちに俄然やる気が出てきた。完璧にできれば、した方がいいことは明らかだ。
親不知は生える場所が足りなくて少し乱れている。きっとそれも含めて完璧な歯列になるのではないか。
鼻の下が少し短いのも直りそうだし。いい男になるだろう。


このようにして、子ども2人を同時に矯正することになった。
さあ、頑張ろう。
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子供のかみ合わせ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/08 00:00
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