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お葬式で思ったこと

お葬式に行ってきた。
90歳。病気になることもなく、ある日突然亡くなった。
ぴんぴんころり。みんな羨ましがっていた。お別れは悲しいけれど、それは定め。和やかなお葬式だった。

自分の家の時はものすごく疲れるけど、そうでないときは突然降ってわいた空白の時間。のんびり。
所在なく、遺影をしげしげと見た。
以下に書くことは不敬かもしれないけれど、尊敬するとても穏やかないい方だったから許してくれると思う。

反対咬合。しかも、あごがかなり左にずれていて、そちらでしか咬まなかったんだろう、目を結んだ線、鼻、口の線が左から右に放射状に広がっている。
写真の角度のせいかもしれないけれど、耳の大きさまで違うように見える。
左の耳を起点にして扇のよう。
総入れ歯で、少しかみ合わせが低くなっているようだ。

健康長寿。かみ合わせが心身に与える作用ってあるの?錯覚じゃない?なんでもないよ!90歳まで健康。
くうにゃんはきれいな歯並びで整った顔立ちなのに、あんなに具合が悪いのに。もっとも、検査では異常が無かったそうだけど。

これこそが、かみ合わせに関してほとんどの人が抱く疑問だろう。
なぜだろう?やはり関係ないんじゃない?

おそらく、歯科医学的な視点だけでは決して解けない謎だろう。
だから歯医者の多くが、かみ合わせと全身の健康のかかわりにエビデンス(根拠)が無いと否定的な意見なのだ。

こういうことだと思う。
歯は頭を支えている。これは事実だ。だから、それがずれていると必ず問題が起きている。
しかし、動物は必ずそれを補償しようとする。体全体で中和しようとするのだ。
だから、歯列不正も、不正咬合も、歯が抜けることもいわば織り込み済みなのだ。
長い動物の歴史の中で、それなりに耐えられるように進化してきているのだ。
影響がないわけではないけれど、ある程度緩徐に働く。それなりに緩和して重大な問題になることを避けられる。

おそらく、あれほど左右差があれば、肩こりや腰痛は付きまとったことだろう。でも、若い時からそうだからそれに対処できるし、さほど苦にならない。さらに、歯が抜けて入れ歯になることで影響は緩和されていく。だから、健康長寿でいられたのだろう。

くうにゃんのような異常事態は、やはり外力によって起きるのだろう。

  交通事故や、転倒による頸椎の問題の波及。口と首は一体だから。

  うつ伏せ寝や、頬杖や、その他の口に関する異常習癖による力。

  不適切な歯科治療による影響や、度重なる治療の結果起きてしまった全体的な整合性の無さ。

  悩み、ショック。

つまり、急激な変化や、持続的な異常外力、自然の変化では起ない異常な構造変化、精神的ストレス。

特にひどいことになるのは、あごの周りにかかる異常習癖による外力と歯科治療との組み合わせではないかと思う。精神的ストレスによるキャパシティの低下との関係も。
これらのことを歯科医はよほど注意しなければいけないように思う。

また、実証的に調べることのできないような理論も眉唾だ。
咬合理論の多くには、診査が欠けているように感じる。机上の空論。

僕は上に掲げた4点のうち上の3点のどれかがなければ、大きな変化が予想されるような咬合治療を勧めたりはしないことにしている。
治療効果とリスクの関係が微妙だ。
でも、そのような状態は意外に多いように感じている。

なんでも問題意識を持って調べなければわからない。
やはり、診査こそが一番大事なことなんだろうね。
あらためて、よく調べようと思う。
特に、時間との関係を。

純歯科医向け講座になってしまった。
まあ、いまのところ読者は仲間だけだから・・・



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あれやこれや | コメント(1) | トラックバック(0) | 2010/12/24 00:27
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