夏の日

    夕日

私の家から徒歩30秒の天塩川から、狭い向こう岸の先にある海に沈む夕日。
利尻富士が遠くに見える。河川敷は公園になっていて、散歩すればとても快適だ。
今年は、北海道は冷夏で、暑い日はほとんど無かった。
8月にストーブを焚いたことも2~3日あったが全体としては、とても爽やかで快適な夏だった。

まあ北海道人だからちょっと寒いとストーブを焚くだけで、学生時代体験した内地のどこにも温まる所が無くて芯まで冷えるような冬や、めまいがするようなアスファルトの灼熱地獄を思い出すと、夏は快適な避暑地でいい所だな~思う。


    利尻富士

天塩を通り過ぎたばかりの機上から撮った稚内に至る海岸線と利尻富士。
スポンサーサイト
あれやこれや | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/23 00:00

トリックスター佐々木勇気を讃える

藤井聡太君の連勝がついに止まった。残念。
しかし、今度はその連勝を止めた佐々木勇気五段のファンになった。
僕はこれまで、彼の名前がまったく今どきなのと、なんか見た目もしゃべりも軽い感じがして、あまり注目していなかった。
しかし、彼の藤井君との将棋は見事だったし、勝って連勝を止めてみると、彼の姿勢は素晴らしかった。プロの鑑だ。
対局に備えて、2度も藤井君の対局前の対局室に一番乗りして隅に座って見学していた。
解説者や聞き手の女流プロに散々いじられていた。あんな行動をする棋士見たことありますか?何してるんでしょうね?さ~
本人は、報道陣に囲まれるのに慣れるためとか、藤井君のオーラを感じるためとか言っていた。
しかし、いざ連勝を止めた後で彼の行動を振り返ってみたら、中継カメラに映るために行ったことは明らかだ。
テレビカメラの裏側に座れば映らないがそうではなく、わざわざカメラにハッキリ映る位置に、対局者も報道陣も居ない無人のうちから座って闘志をむき出しにしたギラギラする目つきで、自分が連勝を止める挑戦者だ!と座っていた。
見事に成し遂げて、昨日はその次の格上の相手にまた見事な差し回しで快勝した。
この前は日曜日。昨日は土曜日と本来はあまり対局を付けない日に付いているのは、中学生の藤井君と大量の報道陣対策だったが、昨日は完全に当てが外れたわけだ。

師匠が、彼はまことに単純でピュアな好青年だと言っていたが、そのとおりだと思う。
8歳年下の中学生に対する態度ではないが、そんなことにはまるで頓着しない。
負けたらかっこ悪い状態に自分を追い込んで、アドレナリン全開で臨んだように見える。
藤井君の当たり障りのない大人の受け答えと対照的に、思ったとおりをとんがった言い方でキッツと目をを見て言う。
かわいい。まだ22歳。僕は、もうむちゃくちゃファンになってしまった。
以前、大山に升田、中原に米長とライバル関係を書いたけれど、彼こそまさに藤井に佐々勇となる逸材だ。
勇気流という序盤定跡の開発者でもあり、升田の「新手一生」を継ぐ戦略家でもある。
これからは、藤井君のライバルとして、彼に注目したい。
彼の闘争心は藤井君の登場で燃え上がった!当面は竜王戦で彼がどこまで勝ち上がるかに注目したい。

さて、藤井君は次の順位戦ですぐ勝利を収め、その終盤力のすごさを示したが、これまでかなり完璧に見えた序盤作戦にまだ経験不足の粗さがあることがちょっとずつ顔を表してきた。
格上の経験豊富な棋士は、これからは佐々勇のようにそこを突いてくるだろう。
今年度中にタイトル戦に登場するのは、けっこう難しいかもしれない。
あれやこれや | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/09 16:58

気持ちが揺れた

ついに、29連勝の新記録。
朝から注視していた。期待にたがわぬすごい将棋。
29局の中の、一番の名局だった。

増田四段が、切り札の雁木戦法を繰り出してきた。
この戦法の本を出しているらしく記憶では、帯に矢倉戦法の時代は終わった。時代は雁木!だったような?
エースを投入してきた。
増田四段がものすごく上手く指しまわして、夕方の5時ぐらいに飛車取りに金を打たれて藤井君が長考していた局面では、僕には全く手が見えなくて、これで終わりなのか?と思った。
僕のような弱いアマなら、あの局面では7~8割負けるように思う。
どうしても、わかりやすい飛車の筋を中心に考えてしまうので、角の筋は見えずらい。

その時は、これで終わりか?という残念な気持ちだったが、局面はほぼ互角に近かったらしく、徐々に盛り返して来たら今度は増田君の気持ちに感情移入してしまう。
藤井君が出てくる前は16歳でプロになった最年少棋士だったわけで、連敗するのはつらい。
僕のような凡人は、どうしても負ける側に感情移入してしまう。
「チャンチキおけさ」とか、「花街の母」は天才にはひどすぎるが、「一本刀土俵入り」のような努力しても届かない才能の壁で負ける、切なくやるせない気持ちの、心が揺すぶられるような実存の不条理の美学とでも言うか?

僕はつい、増田君を応援してしまった。
天才どうしでも、1番目と2番目がある。
例えば、相撲では大鵬と柏戸。将棋では大山と升田。中原と米長。マンガでは、あしたのジョーと力石。星飛雄馬と花形満。
どうしても越えられない壁がある。
この壁がどこに在るのか?と考えてしまうが、藤井君の記者会見がその答えだったように思う。
将棋界に限定して言えば、大山、中原、羽生がその時代の第一人者だった。
必ずライバルがいて、大山には升田、中原には米長、羽生のライバルは居なかったようにも思えるが、十八世名人の森内だろうか?これらの2番手のライバルは、記者会見や折に触れて、感動的な言葉を言う。
名言を残す。美学がある。
解説していた、十七世名人の谷川も美学の人だ。しかし、第一人者の時期は比較的短かった。
それに対して、上に挙げた第一人者は、必ず全く当たり障りのない平凡なコメントしかしない。
これが、第一人者と二番目の違いなのかもしれない。
本業で勝つことだけを目指していて、それ以外でウケるということに価値を見いだせない人だけが、第一人者に成れるのかもしれない。

この負けは、増田君にはひびいただろうな~
こういう大一番に勝てるかどうかで、序列が決まるところがある。
19歳で、崖っぷちに立たされたようなショックではないかな~
でも、この二人はこれから先、抜きつ抜かれつのレースを繰り広げることは間違いない。

それにしても、英雄を見ることは心が沸き立つ。



あれやこれや | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/06/27 00:44

ひふみんの引退

加藤一二三九段が今日の対局に負けて、今日限り引退と確定した。
何年か前から、加藤九段は将棋の実力ばかりではなくて、その特異なキャラクターが受けて芸能人としてフィーバーしていた。
「ひふみん」という愛称であちこち引っ張りだこで、天才と・・・は紙一重キャラを本人も楽しんでいたように思う。

今日が引退であろうということで記者団が詰めかけていたが、記者会見どころか感想戦も無しで投了したらすぐ立ち上がって家に帰った。
記者団は憤懣やるかたなく、急遽お詫びの会見に出てきた将棋連盟の理事に詰め寄っていたが、どうなるものでもないことは明らかだ。
面白かったな~

加藤九段はカソリックのクリスチャンで、原田九段という大変文才がある棋士が、自分との将棋で朝の10時からの順位戦で深夜になって持将棋という引き分けになって、指し直しまでの30分か1時間の休憩時間に、加藤九段が窓辺に立って涼しげに讃美歌を歌っていた。それを聞いて、息も絶え絶えに疲労していた自分は、これは勝てないと悟ったという話を書いていて、伝説になっている。

その敬虔なクリスチャンが、相手が指した必至(必ず詰む手)の後に退席して20分も帰ってこなかった。
詰んでいるんだから、負けましたと投了する儀式があるだけだ。
解説者は、気持ちの整理のためとか、これまでの長い棋士生活を振り返っているためとか、いろいろ推察していたが、実は加藤九段はタクシーを呼んで、それが到着するのを待っていただけだった。
靴もそろえていて、タクシーが来たのを確認した後すぐ対局室に戻って投了して、サッとタクシーに乗って家に帰った。
感想を聞こうと待機していた記者団は憤懣やるかたなく、将棋連盟の理事が並んでお詫びすることになったということなのだ。

これはいったいどういうことなのか?敬虔なクリスチャンなはずではないか?と多くの日本人は思う。
詰めかけていた記者団に対する配慮が無ければいけないし、そもそも、対戦相手に著しく礼を欠いているのじゃないか?
将棋連盟の一員として、会に迷惑を掛けることをどう考えるのか?普通は、そう思う。
それは、クリスチャンに対する思い違いで、勝手な幻想にすぎない。
加藤九段こそが、真の敬虔なクリスチャンなわけだ。
神と自分の1対1の契約以外に配慮するものは何もなく、はっきり言ってどうでもいい。
これこそが、真のクリスチャンなわけだ。
南アメリカでインカを皆殺しにして、北アメリカでインデアンを大虐殺して、アフリカから奴隷を輸入して、広島長崎に原爆を投下したことと信仰とは全く矛盾しない。
そのことを、我々日本人は理解できなくて、いろいろ忖度した挙句見ないようにしているが、原理原則そのままで、聖書に書いてあるとおりにきっちりしている。
神と個人との関係だけに生きる人がどのようなものなのか?を、軽く、面白く、わかりやすく示してくれたのが、今日の加藤九段であったように思う。
原理原則の人らしくて素敵だった。





あれやこれや | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/06/20 23:55

昨日の将棋はすごかった

昨日は、藤井聡太くんと瀬川晶司の順位戦。
なんと、朝の10時から終局まで特別に生中継していた。
12時間以上見ていた。もちろん、仕事中はチラ見だけれど・・・

瀬川晶司は、藤井君が4段のプロになったのと同じ14歳から(遅すぎる)奨励会に入り、26歳までに四段になれず年齢制限で退会。
会社勤めをしながらアマチュア大会で活躍して、アマが参加出来る棋戦でプロに勝ちまくり、特例として奨励会員との対局試験を受けて35過ぎてからプロになったという、一時話題になった異色の棋士。執念の人だろうか?
すごい作戦を立ててきて、藤井君はその作戦にスポッとハマって作戦負け。
どうするのか?と見ていたら大長考して、微妙によく解らない難しい角を放ったのを境にスルッと体を入れ替える感じで、いつの間にか優位に立って、どんどん優位を拡大して寄せに入った。
やはり、天才と努力の人では才能が違いすぎる。どだい無理なんだよ。と見ていたら、じっと死んだふりをしていたようで、実は罠を仕掛けていたようだ。
藤井君はつい油断して、2度目の罠に嵌ってしまった。
9時ごろに桂をはねた一手で急に優劣不明になった。どうも、逆転していたのかもしれない。
さすがに、人生を掛けた編入試験の大勝負をクリアした勝負師だ。恐れ入った。
しかし、もうその時には6時間の持ち時間が切れて1分将棋になって、時間に追われて惜しくも大魚を逃がした。
しかし、それにしても、コクのある勝負だったな~ しびれた。

ものすごい数のカメラマンのシャッター音とフラッシュ。これで、26連勝。どこまで勝ち続けるものか?
今まさに、羽生に代わる英雄が誕生する時に出くわした。
羽生の時は、ネットが無かったので新聞や将棋雑誌で見るだけだったけれど、今はすべて映像付きでリアルタイムだ。
これはもう、たまらん。
勝ちまくるから、すぐ対局が付いて、しょっちゅうやってる。
この前の土曜日は東京にいたので、千駄ヶ谷の将棋会館まで行ってきた。夜の8時過ぎ。25連勝目の時間。し~んとしていた。
いま、昨日の将棋の録画を見ている。昼休み、昼食後ずいぶん早く着席して、一人で考えている。
不安げに見える。頼りなさそうな少年がポツンとそこにいる。グッとくる、美しい映像だ。
きゃ~藤井君カワイイ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆!!! 
何も手に付かない。僕はもう、追っかけ状態。
藤井君が負けるまで、ブログはお休みします。

あれやこれや | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/06/16 15:11
 | HOME | Next »