無縫冠はなんてすばらしかったんだろう~無意味な解析だけど
電応研テクニカルレポートVol.9(2000年)とVol.12(2002年)「歯 の 長 寿 命 化 の た め の 力 学 的 研 究」によれば、下顎の45だけを用いてシミュレーションしていたが、両側から横に圧力を掛けて、有限要素法で解析すると、コンタクトポイントの接触部表面から僅かに内部に入った部位に応力集中が見られ、歯頚部にも応力が集中することが示された。
これらの応力は通常の咀嚼時の加重では、問題がない値だったという。やはり、歯ぎしり食いしばりの力が主に作用しているのではないかという結論を出していたように覚えている。
しかし、この結論は少しおかしい。「むし歯と力 うわの空の解析」(2012/11/20)でインプラントの例を出したように、歯ぎしりでは全部の歯に同じ方向の力が働くから、インプラントとかブリッジや連結した歯、埋伏智歯と接しているような歯じゃないと、その歯だけに応力が集中することは無いはずで、条件が限られてくる。
あごろべえ先生が発見したスウィング干渉は、その年にはまだ影も形も無かったから、そのような結論になったのだろう。
スウィング現象の視点からむし歯を見ると、その歯のここにむし歯が出来た理由がよりはっきりと解析できる。
しかし、それはひとまず置いて、あらゆる方向から有害な力が掛かりうるわけだから、その力による虫歯を予防することを考えると、金冠は最も優れた方法だったのではないだろうか?
現在の冠は金属にせよセラミックにせよ、精密に合わせるために歯を台形に削って型を採り作る。
そうしないで逆台形の歯に被せようとしても、入るわけがない。だから、台形に削るわけだが、歯はウエストがくびれた逆台形の形をしているから、歯の表面のエナメル質を全て削ってしまうことになる。
現在の治療法が寿命が短いのはそのせいで、硬くて酸に強いエナメル質が無くて、柔らかくて酸に弱い象牙質に被せるから継ぎ目の辺りからむし歯になると言われている。
しかし、それは、力によるむし歯が考慮されていない。接着剤が良くなった現在では力によるむし歯こそが主体になるはずだ。
無縫冠は、歯の先端と隣接面を少し削るだけで、基本的にはエナメル質はほとんど残っている。
それで、逆台形の歯にどうして被せられるのかというと、茶筒形の金の板を板金加工して歯の形にしてスポッと被せるわけだ。
円筒形だから、冠のふちの辺りはタイトスカートをはいたみたいに足=歯頚部との間がすいている。そのすいているところは当時の唯一の合着材のリン酸亜鉛セメントで埋まっているわけだ。
何年も経つと、そのすき間を埋めていたセメントは溶けて無くなっていて、探針がスポッと入るほど空いている。
だから、バケツを被せたようなものだと、バケツ冠という蔑称があった。
しかし、そんなに空いていても虫歯になっていないことがほとんどだった。
電応研テクニカルレポートの解析を当てはめて考えると、2大応力集中箇所の一つのコンタクトポイントの少し内側は冠とエナメル質の境になるし、歯頚部に加わる力も、冠と歯との間のセメント層になるのではないか?
隙間が空いてくるのはセメントが唾液で溶解するばかりじゃなくて応力によって破壊されたのかもしれない。
つまり、無縫冠を被せると、有害な応力は歯ではなくて冠と歯の間で吸収されてしまうように思える。
全く都合がいいことに、高くてぶつかる所は柔らかく延性がある金なので、つぶれてへこんだり穴が開いて調節される。
このように、穴が開いたりセメントが無くなって隙間が空いたりすると、ますます上手く力を逃すようになるのではないか?
だから、非常に不潔域が増えるはずなのに、垂直性の骨吸収はむしろ少ない傾向があったのもそのせいではないかと思う。
しかし、ウズベキスタンのおばちゃんみたいに獅子舞のように金冠を入れて喜ぶ人はいまの日本にはいないだろうから、全く意味のない解析をしてしまったことになるけど。
これらの応力は通常の咀嚼時の加重では、問題がない値だったという。やはり、歯ぎしり食いしばりの力が主に作用しているのではないかという結論を出していたように覚えている。
しかし、この結論は少しおかしい。「むし歯と力 うわの空の解析」(2012/11/20)でインプラントの例を出したように、歯ぎしりでは全部の歯に同じ方向の力が働くから、インプラントとかブリッジや連結した歯、埋伏智歯と接しているような歯じゃないと、その歯だけに応力が集中することは無いはずで、条件が限られてくる。
あごろべえ先生が発見したスウィング干渉は、その年にはまだ影も形も無かったから、そのような結論になったのだろう。
スウィング現象の視点からむし歯を見ると、その歯のここにむし歯が出来た理由がよりはっきりと解析できる。
しかし、それはひとまず置いて、あらゆる方向から有害な力が掛かりうるわけだから、その力による虫歯を予防することを考えると、金冠は最も優れた方法だったのではないだろうか?
現在の冠は金属にせよセラミックにせよ、精密に合わせるために歯を台形に削って型を採り作る。
そうしないで逆台形の歯に被せようとしても、入るわけがない。だから、台形に削るわけだが、歯はウエストがくびれた逆台形の形をしているから、歯の表面のエナメル質を全て削ってしまうことになる。
現在の治療法が寿命が短いのはそのせいで、硬くて酸に強いエナメル質が無くて、柔らかくて酸に弱い象牙質に被せるから継ぎ目の辺りからむし歯になると言われている。
しかし、それは、力によるむし歯が考慮されていない。接着剤が良くなった現在では力によるむし歯こそが主体になるはずだ。
無縫冠は、歯の先端と隣接面を少し削るだけで、基本的にはエナメル質はほとんど残っている。
それで、逆台形の歯にどうして被せられるのかというと、茶筒形の金の板を板金加工して歯の形にしてスポッと被せるわけだ。
円筒形だから、冠のふちの辺りはタイトスカートをはいたみたいに足=歯頚部との間がすいている。そのすいているところは当時の唯一の合着材のリン酸亜鉛セメントで埋まっているわけだ。
何年も経つと、そのすき間を埋めていたセメントは溶けて無くなっていて、探針がスポッと入るほど空いている。
だから、バケツを被せたようなものだと、バケツ冠という蔑称があった。
しかし、そんなに空いていても虫歯になっていないことがほとんどだった。
電応研テクニカルレポートの解析を当てはめて考えると、2大応力集中箇所の一つのコンタクトポイントの少し内側は冠とエナメル質の境になるし、歯頚部に加わる力も、冠と歯との間のセメント層になるのではないか?
隙間が空いてくるのはセメントが唾液で溶解するばかりじゃなくて応力によって破壊されたのかもしれない。
つまり、無縫冠を被せると、有害な応力は歯ではなくて冠と歯の間で吸収されてしまうように思える。
全く都合がいいことに、高くてぶつかる所は柔らかく延性がある金なので、つぶれてへこんだり穴が開いて調節される。
このように、穴が開いたりセメントが無くなって隙間が空いたりすると、ますます上手く力を逃すようになるのではないか?
だから、非常に不潔域が増えるはずなのに、垂直性の骨吸収はむしろ少ない傾向があったのもそのせいではないかと思う。
しかし、ウズベキスタンのおばちゃんみたいに獅子舞のように金冠を入れて喜ぶ人はいまの日本にはいないだろうから、全く意味のない解析をしてしまったことになるけど。
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無縫冠はなんてすばらしかったんだろう~再び
ウズベキスタンのキンキラキンの奥さんの素敵な金冠をたくさん見てきた。
まあ、多くの人は僕の感動に同感することは無いだろう。
未開な習俗で、せっかくのきれいな歯を台無しにして、かえって獅子舞やお歯黒のように醜くなっただけじゃないの?
しかし、あのフルマウスの金冠は、どれもとても上手に入っていたな~
歯医者の看板は見なかったけれど、あの国の歯医者は儲かっているように思えた。
あの奥さんたちは、金冠がよく見えるようにほほえんだり、笑ったりしていた。
金冠が自慢で、幸福そうだった。
人は、このぐらいの慎ましい喜びで満足すべきだと思う。
金冠はとてもよく持つ。
たしか、統計があったが、現在の鋳造冠の倍は持ったはずだ。
治療の都合で外さなければいけない時があるが、外してみると全く何でもないきれいな歯が出てくる。
40年も50年も虫歯にならず、歯周病にもならない。
そりゃそうだよ、なんでも無い歯に被せてるんだから、その歯の寿命までは持つだろう。
僕は、昔そう考えていた。
しかし熊本の電応研テクニカルレポートVol.9(2000年)とVol.12(2002年)というものを知ってからは、そんなことではなく、もしかして予防措置として最も優れた処置だったような気さえする。(歯 の 長 寿 命 化 の た め の 力 学 的 研 究2012/11/29)
とにかく、金冠を外してむし歯になっていることはあまり無い。
たまにむし歯になっていることがあるが、ほとんど神経を取って被せたものに限られる。
しかも、その治療は、簡単にセメントもしくはストッピングを詰めたところに被せている。
ストッピングの上に冠を被せるなんて、なんてひどい!その歯医者に倫理観はあるのか?!僕はそう思った。
歯頸部のセメントはみんな無くなっていて、探針で探ると冠の中の歯頚部よりは全部空洞になっている。
しかし、そんな状態でも虫歯や歯周病になっていないことが多かった。
新しい隣接面齲蝕や歯頸部齲蝕、楔状欠損は見たことが無いように思う。
高齢者の歯にこれらが無いことはあまり無く、無縫冠によって予防されたとしか考えられない。
みなさん、無縫冠の中の歯の楔状欠損を見たことがありますか?
まあ、多くの人は僕の感動に同感することは無いだろう。
未開な習俗で、せっかくのきれいな歯を台無しにして、かえって獅子舞やお歯黒のように醜くなっただけじゃないの?
しかし、あのフルマウスの金冠は、どれもとても上手に入っていたな~
歯医者の看板は見なかったけれど、あの国の歯医者は儲かっているように思えた。
あの奥さんたちは、金冠がよく見えるようにほほえんだり、笑ったりしていた。
金冠が自慢で、幸福そうだった。
人は、このぐらいの慎ましい喜びで満足すべきだと思う。
金冠はとてもよく持つ。
たしか、統計があったが、現在の鋳造冠の倍は持ったはずだ。
治療の都合で外さなければいけない時があるが、外してみると全く何でもないきれいな歯が出てくる。
40年も50年も虫歯にならず、歯周病にもならない。
そりゃそうだよ、なんでも無い歯に被せてるんだから、その歯の寿命までは持つだろう。
僕は、昔そう考えていた。
しかし熊本の電応研テクニカルレポートVol.9(2000年)とVol.12(2002年)というものを知ってからは、そんなことではなく、もしかして予防措置として最も優れた処置だったような気さえする。(歯 の 長 寿 命 化 の た め の 力 学 的 研 究2012/11/29)
とにかく、金冠を外してむし歯になっていることはあまり無い。
たまにむし歯になっていることがあるが、ほとんど神経を取って被せたものに限られる。
しかも、その治療は、簡単にセメントもしくはストッピングを詰めたところに被せている。
ストッピングの上に冠を被せるなんて、なんてひどい!その歯医者に倫理観はあるのか?!僕はそう思った。
歯頸部のセメントはみんな無くなっていて、探針で探ると冠の中の歯頚部よりは全部空洞になっている。
しかし、そんな状態でも虫歯や歯周病になっていないことが多かった。
新しい隣接面齲蝕や歯頸部齲蝕、楔状欠損は見たことが無いように思う。
高齢者の歯にこれらが無いことはあまり無く、無縫冠によって予防されたとしか考えられない。
みなさん、無縫冠の中の歯の楔状欠損を見たことがありますか?
腰痛は歯科医の職業病?
僕は、ショルダーバッグを右肩に掛けると、歩いているときに頭が左に傾くので左の奥歯がスウィング干渉してしまう。
それで、左肩に掛けようとしても、体の構造の傾向があって左肩には掛けずらい。
その体の構造の傾向も、煎じ詰めるとスウィング干渉が規定してしまっている可能性が高い。
だから、そこのスウィング干渉を治療して取り除かないと、将来左上のブリッジの歯か右上の2番に障害が起きるだろう。
考えてみれば、その2か所だけを何回か再治療していて、それ以外の歯には何も問題が起きない。
歯が悪くなるのはスウィング干渉によるものだということがよく解る。
ところで、僕の知り合いの歯医者に腰痛や腕のしびれなどを抱えている人が相当数いる。
彼らは、いつもこのように言う。
診療の時に、常に一定方向に体を倒して捻るでしょう。そのせいですよ。腰痛は歯科医の職業病なんでしょうね~
しかし、僕は一度も腰が痛くなったことが無い。肩こりやその他で困ることも無い。
そんなの、咬合のせいだよ。そんな症状を持っている先生ほど、咬合と全身にはエビデンスが無いとか言って頑固なんだ。困ったもんだ。ぐらいに考えていた。
しかし、まてよ?案外、この差は運がよかっただけなのかな?
僕は頭を左に倒すと、左奥歯がスウィング干渉する。だから、それを避けて少し頭が右に傾いているのだが、もし、それが逆だったとしたらどうだろう?
歯科治療は、圧倒的に術者は体を右前に倒して捻る動作や姿勢が多い。
もし、僕の右の歯にスウィング干渉があったとしたら?
これは、大変じゃないだろうか?
ショルダーバッグを掛けて出かけるときだけ起きていた僕のスウィング干渉が、毎日治療中に常に起きていることになる。
それは、たまらんね~肩もこるだろうし、腰も痛くなりそう。
スウィング干渉を増幅する職業病は、確かにある。
スウィング干渉が一般的にはほとんど知られていない現状では、その障害は運というしか仕方の無いものだ。
日常の職業による傾向的な動作や姿勢とスウィング干渉の組み合わせは、あまりにも恐ろしい。
気を付けて、患者さんにそのような障害物を作らないようにしないといけないな~
それで、左肩に掛けようとしても、体の構造の傾向があって左肩には掛けずらい。
その体の構造の傾向も、煎じ詰めるとスウィング干渉が規定してしまっている可能性が高い。
だから、そこのスウィング干渉を治療して取り除かないと、将来左上のブリッジの歯か右上の2番に障害が起きるだろう。
考えてみれば、その2か所だけを何回か再治療していて、それ以外の歯には何も問題が起きない。
歯が悪くなるのはスウィング干渉によるものだということがよく解る。
ところで、僕の知り合いの歯医者に腰痛や腕のしびれなどを抱えている人が相当数いる。
彼らは、いつもこのように言う。
診療の時に、常に一定方向に体を倒して捻るでしょう。そのせいですよ。腰痛は歯科医の職業病なんでしょうね~
しかし、僕は一度も腰が痛くなったことが無い。肩こりやその他で困ることも無い。
そんなの、咬合のせいだよ。そんな症状を持っている先生ほど、咬合と全身にはエビデンスが無いとか言って頑固なんだ。困ったもんだ。ぐらいに考えていた。
しかし、まてよ?案外、この差は運がよかっただけなのかな?
僕は頭を左に倒すと、左奥歯がスウィング干渉する。だから、それを避けて少し頭が右に傾いているのだが、もし、それが逆だったとしたらどうだろう?
歯科治療は、圧倒的に術者は体を右前に倒して捻る動作や姿勢が多い。
もし、僕の右の歯にスウィング干渉があったとしたら?
これは、大変じゃないだろうか?
ショルダーバッグを掛けて出かけるときだけ起きていた僕のスウィング干渉が、毎日治療中に常に起きていることになる。
それは、たまらんね~肩もこるだろうし、腰も痛くなりそう。
スウィング干渉を増幅する職業病は、確かにある。
スウィング干渉が一般的にはほとんど知られていない現状では、その障害は運というしか仕方の無いものだ。
日常の職業による傾向的な動作や姿勢とスウィング干渉の組み合わせは、あまりにも恐ろしい。
気を付けて、患者さんにそのような障害物を作らないようにしないといけないな~
機構平衡器
右肩にショルダーバッグ。中はノートパソコンと、i Padと、カメラと、それらの充電器と、折り畳み傘と、本を1冊。
これが、僕の旅行スタイルだ。
すると、歩き出すと頭が左に傾き、左の奥歯がスウィング干渉して、長い旅行だと奥歯が重ぐるしくなったり、その干渉によって跳ね飛ばされた結果としての2次干渉によって、右の前歯がしみたり痛くなったり詰め物が取れたりする。
それなら、ショルダーバッグを右肩ではなく、左肩に掛けたらいいのじゃないか?
やってみるが、これがどうも塩梅が悪い。ずり下がる感じがして、すぐに掛け替えてしまう。
昔、歯科医師会の救急医療の講習に旭川医大の当時の教授の北先生が毎年来てくれたことがある。
北先生は口腔がんの手術の権威だったが、ヘビースモーカーだった。
そして、タバコを吸いながら、タバコというのはね。不思議なことに必ず一定のところにくわえる。舌がんはそこに出来るんだよ!
と、よく話していた。どういう気持ちでそんなことを言ってたのか。屈託のない表情だったけれど・・・
ショルダーバッグも、ほとんどの人が掛ける肩が決まっている。
鏡で自分の肩を観察してみたら、右肩が少し上がっている。ほんの少しだから、普段意識したことが無かった。
なるほど、これなら掛けやすい。左ならやはりずり下がりやすいだろう。
そして、面白いことに肩を交互にそびやかしてみると、圧倒的に右がやりやすい。左は、やり方を迷ってタイミングが遅れたりする。
僕の肩の傾きはほんのわずかだが、ひどく傾いている人もけっこう多い。
これは、どうなっているのだろうか?
いわゆる、体のゆがみだ。
それには、構造医学の発見した機構平衡器の知識が必要になる。
機構平衡器とは、重心が偏位しても倒れないで立っていられるために、体の構造の中に組み込まれている平衡器という意味だ。
それは、脊柱の中に組み込まれている。
人間の背骨は、横から見るとS字カーブになっている。
それによって、ジャンプした時のショックなどがそこに吸収されて和らげられる。
その他に、カーブの変曲点は脊柱の彎曲に方向性が無い所だから、そこをひねって別の平面の彎曲を付けることが出来て、それによって2次元ではない立体カーブを付けることによって、中の神経が引き伸ばされて障害を受けない調節が可能になっているということなのだそうだ。
吉田勧持先生が解りやすく言うには、中国雑技団の少女がラジオ体操の、はい、手を上げて後ろに反って。を、さらに進めて股の間から顔を出すことが出来るが、昔誰かが人体実験した結果では、そのままくるっとフラフープのように背骨がなったならば、神経の束の外周と内周の円周差によって、神経は引き伸ばされて破たんして障害が起きるという。
それを避けるためのシステムが、頭が右に傾斜したら、肩は左に傾斜し、腰は右に傾斜するような、一見平面的に見えるがそうではない立体的な構造の中での調節機構なのだという。
僕の体は、ほんのわずかだが、この機構平衡器の脊柱の変曲点のひねりによる調節の影響下にあって、頭や肩や腰がカタカタカタと傾きを変えているのだ。
その傾向は、僕の体に組み込まれたものなので変わらない。
だから、ショルダーバッグは、右肩にかけてしまうようになっているのだ。
これが、僕の旅行スタイルだ。
すると、歩き出すと頭が左に傾き、左の奥歯がスウィング干渉して、長い旅行だと奥歯が重ぐるしくなったり、その干渉によって跳ね飛ばされた結果としての2次干渉によって、右の前歯がしみたり痛くなったり詰め物が取れたりする。
それなら、ショルダーバッグを右肩ではなく、左肩に掛けたらいいのじゃないか?
やってみるが、これがどうも塩梅が悪い。ずり下がる感じがして、すぐに掛け替えてしまう。
昔、歯科医師会の救急医療の講習に旭川医大の当時の教授の北先生が毎年来てくれたことがある。
北先生は口腔がんの手術の権威だったが、ヘビースモーカーだった。
そして、タバコを吸いながら、タバコというのはね。不思議なことに必ず一定のところにくわえる。舌がんはそこに出来るんだよ!
と、よく話していた。どういう気持ちでそんなことを言ってたのか。屈託のない表情だったけれど・・・
ショルダーバッグも、ほとんどの人が掛ける肩が決まっている。
鏡で自分の肩を観察してみたら、右肩が少し上がっている。ほんの少しだから、普段意識したことが無かった。
なるほど、これなら掛けやすい。左ならやはりずり下がりやすいだろう。
そして、面白いことに肩を交互にそびやかしてみると、圧倒的に右がやりやすい。左は、やり方を迷ってタイミングが遅れたりする。
僕の肩の傾きはほんのわずかだが、ひどく傾いている人もけっこう多い。
これは、どうなっているのだろうか?
いわゆる、体のゆがみだ。
それには、構造医学の発見した機構平衡器の知識が必要になる。
機構平衡器とは、重心が偏位しても倒れないで立っていられるために、体の構造の中に組み込まれている平衡器という意味だ。
それは、脊柱の中に組み込まれている。
人間の背骨は、横から見るとS字カーブになっている。
それによって、ジャンプした時のショックなどがそこに吸収されて和らげられる。
その他に、カーブの変曲点は脊柱の彎曲に方向性が無い所だから、そこをひねって別の平面の彎曲を付けることが出来て、それによって2次元ではない立体カーブを付けることによって、中の神経が引き伸ばされて障害を受けない調節が可能になっているということなのだそうだ。
吉田勧持先生が解りやすく言うには、中国雑技団の少女がラジオ体操の、はい、手を上げて後ろに反って。を、さらに進めて股の間から顔を出すことが出来るが、昔誰かが人体実験した結果では、そのままくるっとフラフープのように背骨がなったならば、神経の束の外周と内周の円周差によって、神経は引き伸ばされて破たんして障害が起きるという。
それを避けるためのシステムが、頭が右に傾斜したら、肩は左に傾斜し、腰は右に傾斜するような、一見平面的に見えるがそうではない立体的な構造の中での調節機構なのだという。
僕の体は、ほんのわずかだが、この機構平衡器の脊柱の変曲点のひねりによる調節の影響下にあって、頭や肩や腰がカタカタカタと傾きを変えているのだ。
その傾向は、僕の体に組み込まれたものなので変わらない。
だから、ショルダーバッグは、右肩にかけてしまうようになっているのだ。
荷物による問題
最近、すごく忙しい。診療ではなくて、節目の歳なので同窓会が連続してあって、出かけてばかりだ。やはり、秋は同窓会シーズンなのだろう。
まあ、楽しいことではあるが、一月の間に同窓会が3つもあると、さすがに疲れる、飽きる。
ショルダーバッグを下げて出かける。つい、自分の頭位と姿勢を観察してしまう。
まことに面白い。
ショルダーバッグを右肩に下げて立っているときは、上体は左に傾いて重心を取っているが、頭は右に傾いている。
ショルダーバッグを掛けたときのスウィング干渉を調べようと自分の写真を撮ったら、そうだった。
僕は、最初はこの状態で歩いているに違いないと思った。
ところが、一歩踏み出した時から、頭はスーッと左側にゆっくりしたテンポのメトロノームのようなスムーズな動きで傾きを変えだして、左に傾いた一定のところで落ち着く。
歩いている間はそのまま左に傾いた状態だが、立ち止まるとメトロノームが振れて戻るように元の右に傾いた頭位に戻る。
これはいったい、どうしたことだろう?

これが、僕のシロナソグラフによる左右の咀嚼経路。
僕の知る限りでは、ラッパの先生の次に良い。
ほとんど、理想咀嚼運動と言っても良いだろう。
難を言えば、左咀嚼の水平面観が少しひしゃげている。
これでも十分素晴らしいのだが、やはり左後ろに少し干渉があり、それを外側迂回している。
咀嚼運動の干渉とスウィング干渉とは重なっているから、左後ろにスウィング干渉があるようだ。
つまり、これを避けて頭を少し右に倒して調節していて、体は左に倒して重心調節しているが、かなり重いショルダーバッグでも立ち止まっているときは頭だけはしっかり干渉を避けているというわけなのだ。
それ程いやなのだろう。
しかし、歩き出すと、その余裕が無くなるようだ。
歩いているときは、ほとんど1本足の時が大部分だ。重心調節はより難度を増すに違いない。
それで、転ばないことが第一となるので、干渉を避けることは二の次となるのだろう。
そして、立ち止まるとすぐ、いやだから干渉を避けて頭を右に倒すというわけだ。
昔、路面電車やバスには車掌さんが乗ってたが、お金やチケットをしまうショルダーバッグは必ずタスキに掛けていた。
また、最近は赤ちゃんを前につり下げるようなリュックの反対のようなものを使っているが、どう見てもおんぶの方が重心調節にはいいのじゃないか?
前の方がいいなら、リュックも前に吊り下げるようになっているはずだ。
単なるファッションなんだろうが、よくないと思う。
ショルダーバッグなどの荷物が、スウィング干渉を増幅させるということまで頭が回らなかった。
これは、注意しなければならないことだ。
まあ、楽しいことではあるが、一月の間に同窓会が3つもあると、さすがに疲れる、飽きる。
ショルダーバッグを下げて出かける。つい、自分の頭位と姿勢を観察してしまう。
まことに面白い。
ショルダーバッグを右肩に下げて立っているときは、上体は左に傾いて重心を取っているが、頭は右に傾いている。
ショルダーバッグを掛けたときのスウィング干渉を調べようと自分の写真を撮ったら、そうだった。
僕は、最初はこの状態で歩いているに違いないと思った。
ところが、一歩踏み出した時から、頭はスーッと左側にゆっくりしたテンポのメトロノームのようなスムーズな動きで傾きを変えだして、左に傾いた一定のところで落ち着く。
歩いている間はそのまま左に傾いた状態だが、立ち止まるとメトロノームが振れて戻るように元の右に傾いた頭位に戻る。
これはいったい、どうしたことだろう?


これが、僕のシロナソグラフによる左右の咀嚼経路。
僕の知る限りでは、ラッパの先生の次に良い。
ほとんど、理想咀嚼運動と言っても良いだろう。
難を言えば、左咀嚼の水平面観が少しひしゃげている。
これでも十分素晴らしいのだが、やはり左後ろに少し干渉があり、それを外側迂回している。
咀嚼運動の干渉とスウィング干渉とは重なっているから、左後ろにスウィング干渉があるようだ。
つまり、これを避けて頭を少し右に倒して調節していて、体は左に倒して重心調節しているが、かなり重いショルダーバッグでも立ち止まっているときは頭だけはしっかり干渉を避けているというわけなのだ。
それ程いやなのだろう。
しかし、歩き出すと、その余裕が無くなるようだ。
歩いているときは、ほとんど1本足の時が大部分だ。重心調節はより難度を増すに違いない。
それで、転ばないことが第一となるので、干渉を避けることは二の次となるのだろう。
そして、立ち止まるとすぐ、いやだから干渉を避けて頭を右に倒すというわけだ。
昔、路面電車やバスには車掌さんが乗ってたが、お金やチケットをしまうショルダーバッグは必ずタスキに掛けていた。
また、最近は赤ちゃんを前につり下げるようなリュックの反対のようなものを使っているが、どう見てもおんぶの方が重心調節にはいいのじゃないか?
前の方がいいなら、リュックも前に吊り下げるようになっているはずだ。
単なるファッションなんだろうが、よくないと思う。
ショルダーバッグなどの荷物が、スウィング干渉を増幅させるということまで頭が回らなかった。
これは、注意しなければならないことだ。