病院で治らない症状の一覧表 続き

いいろと脈絡が無く余計なことを書いてきたが、気を取り直して続きを書く。
僕は、2000年から丸山先生の咬合治療を教わったわけだが、アカデミックには認められていないものになぜ深入りしたかを考えてみると、電車の車内広告の写真で示した症状群に関連する。

家内が薬局をやっていて、中医学を勉強していた。
それまでは、漢方は知っていたが、漢方に違いがあるなどと考えたことも無かった。
ところが、もともとの漢方である中医学と日本漢方に分かれていることが分かった。
ほ~と思って、どこが違うのか?と家内が勉強している本をパラパラと見ると、日本漢方というのは全くとらえどころがない。
理論が無いというか?診断基準の根拠が無く、ハウツウの集積にしか見えない。
中医学には、陰陽五行説とか、五臓六腑とか、経絡とか、はっきりした体系がある。
しかし、その体系は、いったいどこに根拠があるんだ?というような宗教に近い哲学に基づいている。
実証的な日本人には、中国的な誇大妄想的な表現も相まって、とても信じられなかったんだろうと想像する。
それで、その屁理屈を排して、確実と思える経験則をまとめたのではないか?
しかし、その陰陽五行説の理論は、一見すると全くただの屁理屈にしか見えないのだが、機能に基づいたきわめて詳細な分類と解析が体系化されていて見事なものだ。
五臓六腑をそれに当てはめているわけだが、現代の目でみると解剖や生理学的な間違いとしか思えないのが困る。

日本人は昔は魚を食べて動物はほとんど食べていないので、解剖の知識がないだろうし、けがれを嫌うので研究したくもなかったと思う。
それに比べて、中国人は動物ばかりでなく普通にというか珍味として?人肉を食べていたようだから、そのような診断学が出てきたのだろう。
孔子の大好物が人肉の塩辛だというから、恐ろしいものだ。
だから、各臓器の機能なんかもある程度分かっていて、その観察から出来た体系なわけだ。

僕が一番感心して、かつ助かったのが、肺の分類だ。
僕が、喘息体質なせいで、子供たちがみなアトピーで苦しんだ。その体質の捉え方と対策で、とても助かった。
中医学では、鼻と皮膚は肺蔵に分類される。それは呼吸している場所だからだ。
だから、鼻炎もアトピーも肺が体質的に弱いというわけで、その分類に基づいた対策を取ることが出来る。
そして、うつとも関連があることも示されている。僕の体型がそうなのだが、猫背で頭が前に出た体型の人は、肺が悪く、うつ傾向があるようだ。
西洋医学では何も関連が無いバラバラの病気が、見事にまとめられて共通の対策が出てくる。

腎に関してもすごい。腎臓が、生命力の中枢とされている。
そんな馬鹿な。と思うのだが、歯も髪も泌尿器系も生殖器系も神経系も全て腎臓の機能とまとめられていて、歳を取ればその関連がリアルに実感できる。そして、透析患者を思い浮かべると、まさにその通りにも思える。

西洋医学が、どんどん細分化していってゲノムにまで行ってしまったのに対して、中医学は内在性の要因と外来性の要因に分けてその機能に基づいた相互の関係を体系化したものだといえる。
したがって、症状と顔色や舌の色だとか環境だとかそのような情報で、ある程度診断できるわけで、これは家庭医学としてまことに優れている。
体質と養生と栄養学がセットになっているところもすごい。よく中国人が公園でやってる太極拳のような体操もセットになっているのだろう。
西洋医学には、そのような総合的な体系が無いからドッグで早期発見して、手遅れになる前に治療するという方法論になるわけだ。
けっして、素晴らしい方法とは言えない。

しかし、中医学で大病が治ったというのはあまり聞いたことが無い。

 上医は未病を治す。

という言葉があって、その通り予防医学の至言だと思うが、その未病はどの程度のことを指すのだろう?と考えてみて、実は電車の車内広告の一覧表にあるような不定愁訴群は、未病に属するのだろうと思いいたった。
そして、その未病状態は、体のゆがみのような傾向的な物理的状態なのではないか?と考えたわけだ。
その傾向的な物理的な体の状態が歯科に震源地がある!これが、僕のモチベーションの元だった。

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代替医療 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/04/10 00:00

病院で治らない症状の一覧表

東京の電車に乗っていると、よくこの公告が目に留まる。
家内が昨年まで薬局をやっていたので、漢方の相談薬局で扱うお客さんの症状とか、病気の傾向はよく分かっている。
パンフのようなものが沢山置いてあるが、中に書いてある症状はみな似たりよったりなのだ。
つまり、この車内広告の症状群だ。

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これが、病院で治らない症状の一覧表だ。
病院でこれらの症状が治れば、わざわざ保険のきかない薬局の薬を買ったりなんかしない。
薬局の公告を見ると、西洋医学の不得意分野が一目瞭然だ。
これらの症状の患者さんは、まず病院に行って、さっぱりよくならないので薬局の漢方や生体や鍼などの施術家に掛かるようになる。
すると、必ず改善するのだ。これは見事なもので、通販の健康薬品などは別にしてほとんど著効がある。
特に、整体や鍼灸などの物理的な治療は、無効だったなどということはほぼ無いようだ。
保険も利かないか制限があるのに潰れないのは、効くからだ。これは、病院との大きな違いだろう?
不思議なことに、西洋医学の治療と自覚症状とは連動していないことが多い。
しかし、そのような代替医療と言われているもので完治することはまずない。ずーっと定期的に通う必要がある。
でも、西洋医学ではほぼ無効なのだから、立派な成果だと思う。
これらの症状に共通するものは、症状がきつくてとても困るのだがどんどん進行したり命に係わることが無いという点だ。
結局、それなりに我慢できる程度で折り合いを付けることになる。
定期的、もしくは耐え難い時に通うことになる。

僕は、幸いにしてこのような症状が全くない。ありがたい。
子供の時は体が弱くていつも扁桃腺が腫れて喘息ぎみだったらしいが、小学校の高学年の運動会の日に途中で具合が悪くなって肺炎で入院したのを最後に、中学以降は何も問題が無い健康体になった。
それ以降病院に行ったことは2~3回かな~1日だけで通ったことは1度もない。

電車の車内広告にあるこれらの症状は、たぶん中医学のいう所の「未病」に当たるのではないか?
西洋医学がほとんど役に立たないのは、結局のところ病気じゃないからだ。
西洋医学は、病理学、生理学、生化学、薬理学、画像診断などすでに器質変化した発病間際か発病後でなければとらえられない。
修理の医学だから、未病には向いてないわけだ。
それなのに、血圧とかコレステロールや血糖値などの検査数値を使って疫学的に病気の予防のようなことをしようとするから問題が起きるように思う。
症状も無いのに人間ドッグにに行ったりしない方がいいのじゃないか?
症状が出たら、その時は病院に行って調べて、問題が無ければ薬局か施術家。
西洋医学が得意な病気だったら病院がいいのじゃないか?
死にそうになったりの急性の時の西洋医学の腕前は大変なものだ。
救急救命や、バイタルのコントロールや手術はまことに見事なのだから、昔のように具合が悪くなったらその時に病院に行くので構わないのじゃないか。
大概は助かるし、その後も細かく薬でコントロールしてくれて、ほとんど寿命まで生きさせてくれるように観察している。

ということで、もう何年も僕は病院やドッグと無縁な生活をしている。
さてどうなのか?

代替医療 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/03/19 00:00

「解放関節」 歯科は中心構造を扱っているということ

ほとんどすべての症状が取れた。
しかし、患者が1年以上にわたって粘った、

 頭具合が悪くなる

というのは、どんな症状なのか?

 きーん!となるの?もやっ~と変なの?どよ~とした感じなの?

答えられない。
そこで咬むと腰にも響くという。
体の芯にこたえる感覚なのではないのだろうか?

もうこの辺にしようか。となってから5年間、それは変わらなかったらしい。
それ以外に症状が増えたり、減ったりしたことも無いようだ。
引っ越しに関するストレスなのか、作業の労働のせいなのか、腰が少し張るように痛くなったので来院したわけなのだが、本人も大したことないから治るとは思うという。
ただ、向こうに行ってからだと通いずらいので、行く前になんとかならないか?ということだった。

このように、かみ合わせに関する問題は、口の中の状況が変わらない限り何年経っても変わらない。
それは、骨格そのものだからだ。
歯のかみ合わせは関節であって、

 解放関節

とも言われるようだ。
メスで切らずに、直接手術出来る唯一の関節だ。
つまり、

 歯は、むき出しの骨格なのだ。

患者さんも歯医者も、骨格を手術しているという感覚は無いだろう。
あまり脅かして歯医者に行けなくなっては逆効果だけれど、それが5年経っても変わらない理由だと思う。
形が変わらない限り、変わらない。
歯が悪くなって形が変わるか、歯並びが崩れて形が変わるか、治療して形が変わるか、そのどちらかだ。
だから、治療に失敗して悪くなることもあるが、悪くないものを治療するわけは無いわけだから、治療しなければ崩れることは有っても、改善することは無い。

頭具合が悪くなったり、腰に響いたりするのは、その衝撃を体全体に逃がして中和しているからで、そこに整体やカイロやあん摩などの施術医療とのつながりがあるわけだ。
体は、全体で調和を保っている。
だから、足でも痛めると歯にも来る。
しかし、その頻度も、程度も比較にならないはずだ。
歯は、体の中心にあって直接頭を支えている、形が変わりやすい唯一の骨格なのだから。


代替医療 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/06/21 00:00

咬合のアプローチ法

歯科界の指導的立場の方がEBMで立ち止まっているうちに、施術系の治療家の方から咬合のアプローチは体の方から行うのが正しいのだ。というセミナーが増えてきた。
実際に成果を上げているようだ。
それはそうだろう。
体はシステムとして一つながりなのだから、足の骨を整復したり、整体をしたり、ヨガのようなことをして、歪みを取ってから治療して、それでかみ合わせを作れば良いというのはまっとうな考えだ。

それどころか、歯の痛みも歯を治療せずに整体などで治るということまで言われてきた。
これも、例えばスウィング干渉の歯の痛みなどは一時治まることは大いにあると思われる。

しかし、問題はそれぞれの歯科医や療術家が、わが方が正しいと言いあっているわけで、咬合というものはどこまで行っても百家争鳴状態から脱出できない。
その原因は、部分から部分を診ているからだ。
全体像を描いて、そこから部分を診なければ群盲象をなでる状態で、百家争鳴状態から脱することは出来ない。

今度の新しい本によって、全体像が示された。
それによって、それぞれのアプローチがそれなりに有効な理由が解るようになるはずだ。
そして、より確実に効果を出せる様に改良することもできるだろう。
要するに、新しい本は他の理論の歯科の講師も療術家にも指針を与えるものだ。
これでなくてはいけないということはない。
治ればそれでいいのだ。


そして、それぞれの療法の限界もはっきりするはずだ。
代替医療 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/07/11 00:45

西洋医学は、ほとんど対症療法だ。

なぜその歯が悪くなるのかを解析しないまま、とりあえず治す。
そのまま何年も何十年も大丈夫かと思うと、1年も経たないのにまずいことになる。
その時には、それらしい原因のようなものを考えるが本当のことは解らないことが多い。

医科の病気は、もっと解らないのではないか?
細菌やウイルスによる疾患以外は、ほとんど原因不明だ。
しかし、原因を調べているうちに患者の病気は進行するから、むし歯を削って詰めるようなことを繰り返している。
背に腹は代えられない。
そのうちに、症状の原因が病気のせいなのか?治療の副作用によるものなのかが解らなくなる。
そのようにして、10種類にも及ぶ薬を飲み続けることになる。
歯医者に来る患者さんのお薬手帳は、年を取るとほとんどそんな感じだ。
外科手術も同じことだが、うまいぐあいに自然治癒力があるから、切って取ってしまえばよい。
歯は再生しないからそうは行かない。

原因から治そうという医学もある。
それは、中医学や、鍼灸、整体などだ。
直接ミサイルで疾患を叩くのではなくて、生活習慣を含む環境を整えて、ホメオスタシスを利用して、根本から治そうとする。
だから、どんな疾患でも同じような治療をする。その人の生活習慣を含む体質をとても重視する。

この2つのアプローチは水と油だから、お互いに向こうをよく思っていないところがある。

歯科治療は、この2つを合わさないと上手くいかない。
しかし、この問題の一番難しいところは、哲学が絡んできてしまうことだ。
歯科の治療の具体的な行為は修理だけれど、その結果体に対する効果は分析的な科学では解析不能だから、何%の有効性などという指標は意味を持たない。
原因から治そうとすると、必ず患者さんにその治療哲学を共有してもらわなくてばいけない。
だから、とても大変な行為だ。
ほとんどの患者さんは、最初からそんなことを望むわけではなくて、さんざん対症療法を繰り返して、やっとそこにたどり着く。
なぜかというと、大概の場合、症状のあるところではない別な場所(原因)を治療するから。
そして、対症療法ではその症状が現れている「現象」を直接治療するから、結果が思ったようでなくてもあまり責任は問われない。
しかし、病気の「本質」を治療しようとする原因治療の場合はインチキ呼ばわりされることになる。
それは、哲学を共有するなどと言うことはほとんど不可能なことだから。
代替医療 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2013/04/08 00:00
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